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寒さなんか、感じない興奮がある。シカゴ、ユナイテッド・センター。
すべてが、違う。ここにだけは、熱狂が自然を超える意志があるのだ。
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ジョーダンとピペン。神様と機械
人が創造した最高のものが、ゴッドとマシーンだ。その対照性のなかで、神が活き、機械が活かされる。誰も、このコンビを超えることはできない。しかし、あまりにも完璧であるがゆえに、人の息づかいが必要になるのだ。ここに、ロッドマンがきた。もう、完璧なトリオだ。
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ジョーダンとロッドマン。善玉と悪玉。
この対照性のなかで、ロッドマンは、はじめて意味をもった。ロッドマンは、いま、一番、ブルズのなかで輝いている。観衆は、それを見逃さない。リバウンドにこだわるロッドマンには、もっとも人間臭い何かがある。それが、輝き、包み込む観衆の共感を呼ぶのだ。あまりにも人間的な。
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ジョーダンとロングリー。逆転した中心と周辺
センターが強いチームは強い。オニール、オラジュワン、ロビンソン、ユーイング、どのチームもセンターがいるから強い。ブルズだけは、違う。センターが周辺にいることで、ゲームが多様性を帯びるのだ。ロングリーの危うさが、ゲームを面白いものにするのだ。がんばれ、ホワイト・ロングリー。
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