31, 2006
最終レポート課題
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政策デザイン論A 最終レポート課題
以下の5問から1問を任意選択して、最終レポートをまとめてください。
【課題1】
これまでの授業を通して、「政策ダイナミズム」(第1回授業)、「政策決定のモデル」(第2回授業)、「比較対外政策」(第3回授業)の諸枠組を学び、米国の外交政策の事例を取り上げながら米政府を中心とする政策デザインを学んできました。最終レポートでは、授業で学んだ枠組みを参考にしながら、あなた自身の任意の問題領域(政策課題)*について「政策をデザイン」してください。レポート作成にあたっては、①問題発見・問題の分析、②政策目標の設定・企画・立案・実施計画、③政策ツールの検討・資源の配分、④政策の実施・実施のモニター、⑤政策評価、という段階を踏まえたポリシーレポートとしてまとめてください。
*任意の問題領域は、現代の政策課題を自由に設定してください
【課題2】
あなたは、ブッシュ政権の国家安全保障会議(NSC)の中東政策のスタッフとして、イラク問題を担当しています。イラクでは12月15日に国民議会選挙が実施されたものの、依然として国内の治安は安定していません。イラク情勢は、2006年も米政権の最大の課題となるとの位置づけのもと、ブッシュ大統領からはあなたに対し「イラク国民議会選挙後の内政を安定させ、イラク保安・警察部隊を養成し、米軍を削減する出口戦略(exit strategy)を早期に策定してほしい」との内々の要請がありました。2006年11月の中間選挙を控え、外交争点においてイラクの戦後の国家建設、復興支援の成功が、ブッシュ政権および共和党の鍵だという認識です。最終レポートでは、2006年前半期の米国の対イラク政策を立案してください。
【課題3】
あなたはブッシュ政権の国家安全保障会議(NSC)のアジア政策担当のスタッフとして、北東アジア(日本・中国・韓国・北朝鮮)を担当しています。現在は、2005年9月19日に採択された六者協議の共同声明(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/6kaigo/ks_050919.html)を包括的に履行し、共同声明の約束事項を迅速に実施することが、大きな課題となっています。ブッシュ大統領およびライス国務長官からは、「2006年11月の中間選挙までに、北朝鮮の核問題で目に見える成果を挙げてほしい。北朝鮮に核の全面的放棄に向けたプロセスを急がせよ」との指示があったところです。現在の六者協議のプロセス、六者それぞれの事情、米国内政等を踏まえつつ、いかなる政策立案を行うべきか、レポートをまとめてください。
【課題4】
あなたは日本政府の内閣官房副長官補として、外交・安全保障政策の立案を担当しています。小泉総理は、2006年9月の自民党総裁選までに、アジア外交の建て直しのための政策立案をあなたに求めています。とりわけ対中関係については、総理在任中の約5年間に日中首脳の相互訪問が途絶えるなど、関係改善の糸口が見出せないでいます。小泉総理は「靖国の問題で日中関係全体が損なわれることがあってはならない。日中の経済的相互依存関係を生かして、緊密な日米関係と両立する対アジア外交の姿を考えて欲しい」とコメントがありました。現在の国際情勢を前提としながら、9月までにどのような対アジア政策・対中政策を立案するべきか、レポートをまとめてください。
【課題5】
あなたは民主党・前原誠司代表室で外交政策のスタッフに任命されています。前原代表は、先の衆議院選で大幅に議席を減らした態勢を立て直すために、外交政策において民主党独自の路線を打ち出し、国民の支持を得たい考えです。前原代表は、①米国との同盟関係を重視しつつ、アジア外交において自民党との差異を打ち出し、②外務省主導から官邸・政党主導の政策形成に変化させたいと希望しています。他方で、12月の訪米・訪中では中国脅威論や、集団的自衛権の行使に関する持論を展開し、党内からは「自民党との違いが見えない、小泉外交よりもさらに右だ」という批判も沸きあがっています。民主党の外交政策のスタッフとして、いかなる外交政策の軸を固めるべきか、あなたの考えを述べてください。
【要領】
締め切り : 2006年1月31日(火)*
言 語 : 日本語または英語
文字数 : 3000字以上 無制限(日本語)
1500WORD以上無制限(英語)
使用ソフト: Microsoft Word
注意事項 : 本文冒頭に必ず選択課題、所属、氏名を明記すること
*レポートシステムの締め切り日時を1月31日(23:55)に設定してあります
履修者が多数のため、締め切り間際にはシステムが込み合うことが予想
されます。システムの不具合が発生した場合には考慮しますが、なるべく
余裕をもって提出することをお薦めします
【提出方法】
Word添付ファイルにてレポート・システム(https://report.sfc.keio.ac.jp/)
に提出してください。ファイル名は提出者本名をフルネームで記述してください
(例:Ken Jimbo.doc)
*最終レポートについて何か不明な点や、質問などがある場合には
担当者までメール等でご連絡ください
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