2012年はアメリカ、韓国、ロシア、フランスのように世界の主要国の政治とICT の関係においても大きな節目になる年である。各国の政治情勢、 選挙法の違い を踏まえ、研究者、報道関係者、そして政治家(候補者)が考えるべきことは、 最も影響が見込まれるSNSを利用した有権者の選挙情報 行動の実態を把握し、従 来以上に効果的に政治・政策情報が流通する環境づくりに直接、間接的に関わる ことであろう。さらに、マス・メディア中心の 選挙報道「体制」に変化が起き ている事実を明らかにすることは、ネット選挙解禁を目前に控えている日本政治 に多くの示唆を与えるであろう。本シン ポジウムは、上記の変化と可能性、課 題を検討するために、2011年行われたソウル 市長選挙と大阪市長選挙における SNSの利用と情報行動、そしてアメリカの事例を比較検討する。そこから、新し い選挙のあり方を展望し日本政治とICTの 関係における課題を探っていく。
