5880 | 返信 | Re:「薬害エイズ」事件と731部隊 | URL | クマ | 2001/03/30 16:44 | |
ベルナールさん、こんにちは。いつもありがとうございます。 > さて、「薬害エイズ」事件を引き起こした非過熱血液製剤の最大の供給元であったミドリ十字の創業者が、陸軍防疫学校、防疫研究室の責任者であり、石井軍医中将の731部隊と深く関わりを持っていたことは良く知られている。 この問題については様々な研究書も出されていることですが、季刊『中帰連』第15号、「問われない医学者たちの罪責(下)」(渕上輝夫)にこれまでの経緯がまとめて紹介されています。一部、引用しましょう。 「この血液凝固因子製剤を作っていたミドリ十字は一九九八年四月、吉富製薬に吸収合併されその名は消えたが、ミドリ十字が創立一九五一年当時、内藤良一、二木秀雄、北野政次ら、七三一石井細菌戦部隊の幹部が名を連ねていた会社であった事実は消えないであろう。またこの血液製剤の安全性を試験し、「国家検定之証」の承認のサインをおくった国立予防衛生研究所(現感染症研究所)の歴代所長のなかにも七三一石井細菌戦部隊に関係していた人もいたという事実も囁かれている。そしてこれを患者に投与して、HIV患者の心の苦しみを現実のものとしてしまったのが、血友病の権威者として学会にその名が知られている阿部英その人である。かつて内藤良一が創立した内藤医学研究振興財団の理事であった。なんとこれほどにぴったりと拮びつく人間関係の絆のなかに日本医学会の体質を見るのである。その彼が偶然か意図的にそうなったのか私には分からないが、厚生省工イズ研究班の班長として、マスコミをにぎわせたのもついこの間のことのように思い出される。」 戦前からの人脈という点では、かつてこの掲示板に、教科書審査委員が平泉澄(戦前のファッショ的歴史学者)直系の人脈を受け継いでいることを指摘しましたが、その他にも政界・財界・マスコミ等々にもそうした人脈は受け継がれ、そして予想されるとおりの問題を起こしてきていることを深く考えなければなりますまい。 それでは失礼します。 |
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