9103 | 返信 | 三光作戦について(ご教示頂ければ幸いです) | URL | Hide | 2001/08/27 01:13 | |
こんばんは、本掲示板を拝見していつも自らの薄学さを痛感している者であります。
本掲示板では南京大虐殺の真偽について議論されており、そのやりとりについては興味深く拝見させて頂いております。また日本軍の「行為」については各都市から報告されており、「三光作戦」と呼ばれていることは諸兄に説明するまでもありません。この「三光作戦」ということばは中国側の造語で、実際になかったことをでっち上げているとの指摘を別のサイトで目に致しました。また、別のサイトでは日本側では「じん滅作戦」や「掃討作戦」と呼ばれていた、とされておりました。少しマクロな目で見ますとこの「三光作戦」の延長線上に南京大虐殺がある(その逆の可能性もありますが)思うのですがいかがでしょうか。三光作戦の真偽についても議論の分かれるところではありますが、作戦と名のつく限り、「○○作戦要領」といったものが軍部の資料から出てくるはずですが、それも私の知る限りでは出ておりません。ということは「作戦」というものは存在しなかったのかも知れませんが、それだけではもちろん「行為」そのものを否定することはできません。たとえば組織的な作戦に沿っていなくても、その行為が部隊レベルで自然発生した可能性もあります。日本人は兵站に関する関心がまるで薄く(第2次大戦までは局地戦しか経験していませんでしたから)、その結果最前線の部隊では、食料、武器の補給が疎かとなり、ゲリラの恐怖とあいまって極限状態に陥いるということは想像に難くないと思われます(ベトナム戦争における米軍によるソンミ村の虐殺はこれとほぼ同じプロセスをたどったと考えられます)。その状況から殺戮や陵辱などの行為がさまざまな地方で自然発生した(逆に補給は「制圧した都市で略奪により調達せよ」という無言の作戦があったのかも知れませんが)とも考えられます。松井岩根大将は南京大虐殺を理由に処刑されましたが、その真偽が定かではありませんが、南京大虐殺が事実で、松井大将にその責任があったとしたら、「南京大虐殺を指揮した」ではなく「南京大虐殺が起きるような事態に至らしめた」だと私個人は思っています。 中央公論に齋藤健氏が松井大将の処刑前の逸話を紹介しておりますが、松井大将の心情とともに当時の現場の指揮官の、人権に対する意識の低さを示しているものと思われます。 http://www.asahi-net.or.jp/~su5y-tkhs/shinbunnyori.html にその内容が紹介されているのを目に致しました。 以上が三光作戦について私の認識するところですが、誤りがありましたら、ご指摘とその根拠となる資料の所在についてご教示賜れば幸いに存じます。 |
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