13914	返信	北村稔『「南京事件」の探求』批判 #2 －南京にいなかったTimperley(長文)	URL	渡辺	2002/04/11 02:38
北村稔『「南京事件」の探求その実像をもとめて』(文藝春秋)の"売り"は、WHAT WAR MEANS を編纂した H.J.テインパリーが「日中戦争開始直後から国民党の戦時宣伝に従事した」という『近代来華外国人名辞典』の記述と、中国の国際宣伝処の依頼により、WHAT WAR MEANS だけでなく、テインパリーを通してスマイスが戦争被害の報告書を書いたという『曾虚白自伝』の記述である。しかし、実態は「その実像をもとめて」どころか、推理小説なみの「虚像」であることを明らかにしたい。なお、記事中で頁数のみ記す場合は、『「南京事件」の探求その実像をもとめて』の頁数である。まず、テインパリーの経歴について、若干述べておきたい。秦郁彦「南京事件」で、テインパリーはこのように紹介されている。 ----- ティンパーリー(Harold J. Timperley)が、イギリスの大新聞『マンチェスター・ガーディアン』の中国特派員として活動を始めたのは、彼が三十歳の時の一九二八年からで、北京駐在から上海へ移ったところで日中戦争にぶつかる。一九三八年春、上海を離れたが、翌年蒋介石政権の情報部に勤務、四三年からアンラ（連合国救済復興機関）、ユネスコに移って、五一年までアジア各地で働いた。 [「南京事件」P9-10] ----- この記事の最後に添付するように、この記述は妥当なもののように思われる。北村稔氏の議論は『近代来華外国人名辞典』の誤読が出発点ところが、北村氏はこの記述とは異なり「テインパーリーが日中戦争開始直後から国民党の戦時宣伝に従事した」と言う。 ----- テインパーリーの背景が解明できなければ、筆者の「南京事件」研究は出端を挫かれたも同然である。思い余って駄目もとの気持ちで、手元にあった中国社会科学院近代史研究所翻訳室編『近代来華外国人名辞典』（中国社会科学出版社、一九八一年）をくってみた。中国を訪れて何がしかの活動をした外国人の人名録である。一八四〇年から一九四九年の期間を中心とする。すると意外や意外、「Timperley, Harold John 1898- 田伯烈、オーストラリア人、第一大戦後来華、ロイター社駐北京記者、後マンチェスター・ガーディアン及びＵＰ駐北京記者。一九三七年盧溝橋事件後、国民党により欧米に派遣され宣伝工作に従事、続いて国民党中央宣伝部顧問に就任した」とある。これはテインパーリーの著作の背景には国民党の宣伝戦略が存在したということではないのか。 [P30-31] テインパーリーが日中戦争開始直後から国民党の戦時宣伝に従事したと明言し、その著作である WHAT WAR MEANS と国民党の戦時宣伝工作との連携を示唆するのは、『近代来華外国人名辞典』のみである。 [P33] ----- ここでは、あたかもテインパリーは１９３７年７月の盧溝橋事件直後、国民党に派遣されて欧米で宣伝活動をし、その後、国民党中央宣伝部顧問に就任したと『近代来華外国人名辞典』に「明言」されているかのように書かれている。しかし、テインパーリーは、１０月には南市の安全区設立のために上海の松本重治を訪問している。当時は、上海から欧米へ行くには約１ヶ月間かかる。ところが、７月に盧溝橋事件が起こり、任地の上海が炎上している真っ最中に、本業そっちのけで往復２ヶ月をかけて欧米を往来しで宣伝工作をしていたというのである。これだけでも、奇妙な話ではないだろうか。実は、『近代来華外国人名辞典』には、そんなことは書かれてはいない。 ----- 原文： 1937年芦溝橋事変后，国民党政府派他往英美做宣伝工作，嗣任国民党中央宣伝部顧問。渡辺訳： 1937年の盧溝橋事件後、国民党政府は宣伝の仕事を行うために彼を英米に派遣、国民党中央宣伝部顧問に就任。 [『近代来華外国人名辞典』P477] ----- 「～后」は、少なくとも『近代来華外国人名辞典』では漠然と「～の後」という意味で「直後」ということではない。例えば、同書の土肥原賢二についての記述では「日本投降后被列為戦犯」とある。土肥原賢二が戦犯とされたのは日本の降伏から１年以上過ぎた１９４６年の９月であり、降伏「直後」に戦犯になったわけではない。そもそも、『近代来華外国人名辞典』はそこまで厳密な記述をしている資料ではない。従って、盧溝橋事件「直後」に「英米に派遣」されていたなどとは『近代来華外国人名辞典』に書かれていない。要するに、１９３９年に国民党の顧問になったということを覆すようなことは書かれていないのである。しかし「后」を直後と解釈することにより、「テインパーリーが日中戦争開始直後から国民党の戦時宣伝に従事したと明言」したことになり、更に、１９３８年の「テインパーリーの著作の背景には国民党の宣伝戦略が存在した」ことになってしまうのである。しかも、この間違った解釈を、北村氏は『近代来華外国人名辞典』を手がけた孫瑞芹の独自の情報だと断定してしまう。孫瑞芹が北京で英字新聞の編集に携わっており、（ティンパーリーが上海に移った）１９３７年当時にはロイター通信の北京支局に関係しているから、同業者としてティンパリーを知っていたからだとういう、それだけの理由である。[P36] やはり同業者の松本重治が「もう二、三年の交友関係にあった」[註１]のに知らないことを、同業者だからという理由で知っていたというのである。強引な憶測という他はない。参考意見：「嗣」は、文脈によっては「～した後に」という意味があり、「嗣后」には「後を継ぐ」以外に「今後」というような意味がある。しかし「嗣任」は職務を嗣ぐことであり、時間的に前の記述の内容に「続いて」という意味ではないと思われる。「曾虚白自伝」の間違いで更に暴走する北村稔氏の議論 ----- 曾虚白はティンパーリーとの接近について次のように言う。「ティンパーリーは都合のよいことに、我々が上海で抗日国際宣伝をしていた時に上海の『抗戦委員会』に参加していた三人の重要人物のうちの一人であった。オーストラリア人である。そういうわけで彼が〔南京から〕上海に到着すると、我々は直ちに彼と連絡をとった。そして彼に香港から飛行機で漢口〔南京陥落直後の国民政府所在地〕に来てもらい、直接に会って全てを相談した。我々は秘密裏に長時間の協議を行い、国際宣伝処の初期の海外宣伝網計画を決定した。我々は目下の国際宣伝においては中国人は絶対に顔を出すべきではなく、我々の抗戦の真相と政策を理解する国際友人を捜して我々の代弁者になってもらわねばならないと決定した。ティンパリー本人とティンパリー経由でスマイスに依頼して、に日本軍の南京大虐殺の目撃記録として二冊の本を書いてもらい、印刷して発行することに決定した。〔中略〕二つの書物は売れ行きのよい書物となり宣伝の目的を達した」。引用文中に、ティンパリーが日本軍占領直後の南京にいたと注を付したが、これは当時の日本外務省外交補官であった福田篤秦氏からの板倉由明氏による「聞き書き」に基づく（前出、板倉由明「南京大虐殺の真相＜続＞ティンパーリーの陰謀」）。 [P43] ----- 「ティンパリーが日本軍占領直後の南京にいた」が誤りであることは論ずるまでもない。北村氏が引用する秦「南京事件」でもティンパリーは「南京を見ていない」と記述されているが、そこは読み飛ばしておられるようだ。 ----- ティンパーリー自身は南京を見ていないが、序文によると、南京からの姉妹機関の上海国際安全区委員会へ送られてきた前記の公信写を入手し、利用を許されたという。 [「南京事件」P12] ----- 北村氏が「引用文中に、ティンパリーが日本軍占領直後の南京にいたと注を付した」が、実は読者にはなぜそんな注が必要かよくわからないであろう。どこから帰ってきてもいいはずである。実は、注を付すまでもなく、引用文の直前の一文には「剛巧有両個外国人、留在南京目睹這惨劇的進展；一位是英国曼徹斯特導報記者田伯烈，一位是美国教授史邁士。」（「曾虚白自伝（上集）」P200）とティンパリーとスマイスが都合良く「南京でこの惨劇の進展を目撃した」とあるから、上海に「帰った」のは南京からということになるのである。しかし、北村氏は「曾虚白自伝」のこの一文を割愛し、なぜか「ティンパリーが日本軍占領直後の南京にいた」根拠を板倉由明氏による「聞き書き」に求めている。福田篤秦氏本人が、同様の記事を１９７９年に「１億人の昭和史」に書いているので見てみよう。 ----- さて、問題の”残虐事件”のことだが、まずこれを世界に流したマンチェスター・ガーディアン紙の記者Ｔ[ママ]・Ｊ・ティンパレーについていえば、彼は陥落直後、結婚のために帰国したいというので、日高氏が骨を折って軍にかけ合い、何とか出国証明をとって帰国させたのだが、このとき持ち出した資料をもとに『中国における日本軍の残虐行為』（一九三八年七月編集発行）を発表したと思われる。残虐行為の現場は見ていないが、私はあれだけ言われる以上、残念ながら相当あったと思う。しかし私の体験からすれば、本に書いてあるものはずいぶん誇張されているようだ。 [「１億人の昭和史日本の戦史３日中戦争１」（毎日新聞社）P261] ----- 南京でいくらなんでも「出国証明」は必要ないであろう。これを上海でのことと取る向きもあるが[註２]、１９３７－８年には上海から出国するのに日本軍の「出国証明」など必要ない。福田篤秦氏は、ドイツ人のクレーガーと取り違えていると思われる。なぜなら、当時の南京で結婚のために南京の外へ出る許可を日本大使館からもらったのは、クレーガーだからである。（秦氏も福田篤秦氏の記事を著書の「南京事件」採用しているように思われる。[註３]） ----- 一月十六日日本大使館での晩餐はいともなごやかな雰囲気のうちにすぎていった。．．．．この席でクレーガーは、上海への旅行が許可されたとの知らせを受け取った。やれやれ、本当によかった。なにしろ、クレーガーは結婚を控えているのだから。 [「南京の真実」P187] （この訳には問題があるが、引用の目的には支障がないので「南京の真実」をそのまま引用した。） ----- 「曾虚白自伝」をそのまま引用すれば済むことを、北村氏はわざわざ注釈を挿入するような手の込んだことをなぜするのか全く理解に苦しむ。いずれにしろ、「曾虚白自伝」では「日本軍の南京大虐殺の目撃記録として二冊の本を書いてもらい、印刷して発行することに決定した」とティンパリーが南京の目撃者であることが重要な意味を持っている。しかし、ティンパリーが日本軍占領直後の南京にいなかったのであるから、「曾虚白自伝」のティンパリーに関する記述の意味だけでなく、その信憑性も根底からゆらいでしまうのである。「曾虚白自伝」の記述には、これ意外にも問題が多くある。「スマイスに依頼して、日本軍の南京大虐殺の目撃記録」を「印刷して発行することに決定した」とある。しかし、ベイツは東京裁判で宣誓口述書でこのようにスマイスの報告書作成の経緯述べている。 ----- 一九三八年の春から一九四一年５月に私が南京を去るまでの間に、南京国際救済委員会は幾度か私に、市民生活の状況及び生活問題に就いて信用の置ける報告を書いて貰へないかと依頼しました。最初私は一九三七年南京大学の社会学部の教授である『リュイス・エス・シー・スミス』博士の援助を致しました。即ち詳しく言へば、南京及其附近の食料・就業・住居の状況に就いてでございました。 [「日中戦争史資料８]P57 より、カタカナ表記をかな表記に変換して引用] ----- 宣誓口述書にある報告が、スマイスの「南京地区における戦争被害」であることは、「七農世帯に一人は必ず殺された（ことになった）」[「日中戦争史資料８]P57] という記述などからも明らかである。スマイスの報告書を死者数の論争のみに使っている人には、これが「市民生活の状況及び生活問題に就いて」の報告書だということが意外に思われるかも知れない。もともと、この調査は、生き残った人の救済をのために被害状況を調べる調査であることは報告書の「まえがき」に書かれており、日本軍の暴虐を告発したり正確な死者の総数を数えるためものものではない。要するにスマイスの報告書は、南京国際救済委員会がベイツに依頼し、スマイスと共同して南京国際救済委員会の報告書として市民の生活実態を明らかにするために作成したものである。「曾虚白自伝」では「我々は目下の国際宣伝においては中国人は絶対に顔を出すべきではなく」としている。ところが、タイトル頁に中国政府機関の援助を得たと堂々と書かれ、安全区の文書を国際法の議論と共に掲載した徐淑希"THE WAR CONDUCT OF THE JAPANESE"(日人戦争行為論要)が、"WAT WAR MEANS"とほぼ同時に中国人が顔を平然と出して出版されているのである。 (タイトル頁には、 Prepared under the Auspieces of the Council of International Affairs, Hankow と書かれている。) 「曾虚白自伝」には、当時の事情に詳しい記述がある反面、具体的な記述になると誤りが多くなる。これは、記憶間違いや参考にした資料が混同されたのではないかと思われる。したがって、「曾虚白自伝」を「きわめつけの資料」[P40]と称して、明白な誤りが含まれているにもかかわらず無批判に引用する北村稔氏の姿勢に問題があると言わざるを得ない。最後に『「南京事件」の探求その実像をもとめて』のでたらめぶりを、もう一ヵ所述べてこの記事を閉じたい。ティンパリーは南京軍事法廷にも東京裁判にもかかわっていないことについて、著者はこう述べる。 ----- 情報工作者が身元を秘すのは「世界の常識」であろう。ティンパリーの著作に登場する多くの欧米人が「南京大虐殺」を裁く南京や東京の法廷に出廷したにもかかわらず、ティンパーリー自身が全く姿を現わさなかった事ににも説明がつく。姿を晦ましていたのである。 [P34] ----- ティンパリーは、日本軍占領時の南京にいたわけではなく、資料を整理して出版しただけである。資料を書いた本人が裁判に出ているのでるから、ティンパリーが証人として呼ばれなくても不思議はない。著者はティンパリーが身元を秘していると考えているようである。しかし、著者が言及しているティンパリーの"Japan: A World Problem"の序文には、１９４２年２月１５日（ニューヨク市）の日付けでこう書かれている。 ----- In view of my present connection with the National Government of China I deem it advisable to state that the view set forth in this volume are entirely personal and unofficial. [H.J.Timperley,"JAPAN:A WORLD PROBLEM", New York, THE JOHN DAY COMPANY,1942, ix] 渡辺訳：私の現在の中華民国政府との関係を考慮し、本書で明らかにしている見解は全く個人的で私的であることを明言しておくことが賢明であると考える。 ----- ティンパリーは身元など秘してはいない。はっきりと、１９４２年には中国政府と特別の関係があることを述べているのである。ましてや、南京や東京で裁判が行われているときには国連の職員であるティンパレーが、（呼ばれもしないのに）どうやって姿を晦ます必要があったのであろうか。ティンパリーは、１９３９年にマンチェスター・ガーディアンを辞して中国政府機関の顧問となり、顧問を辞して UNRRA の職員となったのであり、ティンパリーの立場は明快で何も秘すような要素はない。『「南京事件」の探求その実像をもとめて』は、「その実像をもとめて」どころか「虚像」を創作しているとしかいいようがない。 ----- 脚注 ----- [註１] 松本重治「上海時代（下）」（中公文庫,1989年）「ジャキノ神父の構想－難民区の成功」P58 [註２] 福田篤秦証言で、ティンパリーについての証言であるとすると、これは上海でのことになる。そこで、洞富雄氏は次のように述べている。 ----- ここには、ティンパーリーが南京にいたとは書かれていない。上海にいて、出国の斡旋を日本の外交官に頼んだというだけのことである。 [洞富雄「南京大虐殺の証明」P48] ----- しかし、記事中で指摘したように、１９３８年当時、上海から出るのに日本軍や日本の外交官に頼む必要はない。 [註３] 秦郁彦「南京事件」ではこのように書かれている。 ----- しかし彼は、結婚のためという理由で中国を離れる直前に、松本重治同盟通信上海支局長を訪ねて刊行計画を打ち明け，．．． [「南京事件」P11] ----- しかし、松本重治「上海時代」には「結婚のためという理由で中国を離れる」とは書かれていない。秦「南京事件」の主要参考文献に、「福田篤秦回想」(『一億人の昭和史日中戦争１」昭54 毎日新聞社）に入っており、更に秦氏自身が聞き取りをした記号「＊」が付けられているところから、「結婚」の件は「福田篤秦回想」によるものと推察される。また、秦氏は洞氏と同じように、上海でのことだと理解しているようである。参考文献 ------------- 1) H.J.Timperley,"WHAT WAR MEANS: The Japanese Terror in China", London, Victor Gollancz Ltd, 1938 2) H.J.Timperley, "JAPAN: A WORLD PROBLEM", New York, THE JOHN DAY COMPANY, 1942 3) 徐淑希"The War Conduct of The Japanese"(日人戦争行為論要), Shanghai, Kelly and Walsh,Limited, 1938 4) 中国社会科学院近代史研究所翻訳室編「近代来華外国人名辞典」（中国社会科学出版社,1981年） 5) 曾虚白「曾虚白自伝（上集）」（聯経出版事業公司,中華民国77年=1988年） 6) 松本重治「上海時代（下）」（中公文庫,1989年） 7) 平野卿子訳「南京の真実」（講談社,1998年） 8) 「１億人の昭和史日本の戦史３日中戦争１」（毎日新聞社,1976年） 9) 秦郁彦『南京事件「虐殺」の構造』（中公新書,1999年） 10) 洞富雄編「日中戦争史資料８南京事件Ⅱ」(河出書房新社,昭和四八年) 11) 洞富雄「南京大虐殺の証明」(朝日新聞社,1998年) 付記テインパレー略歴 ------------------------------------- Harold John Timperley (1898-1954) 1898年ウエスタン・オーストラリア(Western Australia)のパース(Perth) で生まれる 1914年頃パースの Daily News で記者として勤務 1914-1918年第一次世界大戦のため軍籍に入り、従軍、戦後パースへ戻る 1921年より記者として満州、中国、日本に継続的に滞在年度不明 ASIA magazine、Foreign Affairs、Paciffic Affairs の顧問編集者(advisory editor)を兼務 1928年 Manchester Guardian の記者として中国勤務 1937年北京から上海に移る 1938年 "What War means : The Japanese Terror in China" 編纂(序文日付 1938年3月23日) 4月上海を離れる米国旅行（英国も訪問したと思われる） 1939年 Manchester Guardianを辞して、the Chinese Ministry of Information の顧問(adviser) となる 1941年オーストラリア訪問 1942年 "Japan:A World Problem" を執筆(序文日付 1942年2月15日/所在ニューヨーク)刊行 "America in a world at war"シリーズのNo.23 "Australia and the Australians" ４月刊行 1943年 the Chinese Ministry of Informationを辞す。 UNRRA（UN RELIEF AND REHABILITATION AGENCY）に勤務オーストラリアを訪問,ラジオに出演 1945年？国連(UNESCO)に勤務 1950年インドネシアの外務省顧問として勤務 1951年病気のため英国イングランドで療養 1954年11月26日英国イングランド Cuckfied にて死亡 --------------------------------