25731 | 返信 | Re:もうそろそろいいのでは | URL | 火の鳥草 | 2004/02/23 23:31 | |
インチ¥ソル殿 大いに呆れつつも、改めて貴公の対論・情報収集力について分析確認しておきたい。 【1】 > 「国際法の取り決め、軍人(武官)に対する儀礼プロトコル上、国際的に統一しておく」などというのは、旧軍時代の階級名称に戻したところで不可能だということは、先の投稿で指摘したとおりです。 とは、いったい何であるか? ここでの議論は、自衛隊の階級の呼称を旧軍のそれに戻してはどうか、という提起である。 それが、何故に、名称を国際的に統一する必要があるから、日本国の階級和名を旧軍の呼称に戻すべき、などという小生の主張になるのであるか? ほとんど理解を絶する解釈である。 インチ¥ソル殿よ、貴公は、恐らく、自分が薀蓄傾けられるというところばかりに目がいって(この場合は、旧軍の階級と、米軍の階級とのズレの存在)、恐らくそれが、いつの間にか、日米の階級のズレから日米階級呼称のズレに飛躍し、それが論理の全てであると脳内で自走してしまったものであろうと推量する。貴公はこれまでもしばしば、この種の自走を閲覧者に開陳してくれたものだ。 小生は何も、日米の階級のズレを問題にしていない。日本の自衛官の階級呼称と、相当する日本軍の階級呼称の呼び方の統一を論じている。 小生が言っているのは、例えば旧軍の「(陸軍)大佐」は、米軍(というよりも国際的には)「Colonel」をあてており、また同じく自衛官の「一佐」も「Colonel」を対照させているという事実。 では何故、自衛官の階級に、公式に英文対照を定義付ける必要があるか、というと、 例えば、ハーグ陸戦条約等では、海外駐在(正しくは駐剳)する武官や、捕虜のときの将校、下士官等階級の違いによる処遇の差を認め、また、各国軍の閲兵等のプロトコルでは閲兵官の階級によりやはり処遇が違い、外国軍の閲兵のとき問題だったりする(例えば礼砲の方式が違うとか、結構軍人とはそういうことを気にするものらしいが、しかし、そんなことどうでもいいといえばそれまでだ)からだ。 しかし、そんなことは、ここでは本質ではない。小生がいいたいのは、くどいようだが、以下。 外国から見れば、自衛隊の「一佐」は、自国軍隊の「Colonel」であり、それは日本における伝統的言い方を用いれば「大佐」だ。 だから、日本で、現行外国軍隊の「Colonel」を訳すときは、絶対に「一佐」と訳すことはない。必ず「大佐」と訳す。よって、自衛隊の階級呼称も、少なくても将校(幹部自衛官)に関しては、わが国における軍隊一般的呼称である旧軍呼称に倣っては、といっている。どうせ、軍隊なのだから。 例えば、リビアのカダフィ大佐。何故日本ではカダフィ「大佐」であるのか、カダフィ「一佐」でないのか?貴公の論法では例えカダフィ「大佐」でも2重誤っていることになる。 恐らくリビア現地では「***(大佐相当の現地語)カダフィ」がオリジナルであり、これを外電では「Colonelカダフィ」と対応させている(貴公によればその対応が第一の誤り)。次に、日本和訳のとき、「カダフィ大佐」と対訳させる(貴公によればこれも誤りらしい)。しかし、小生はカダフィ大佐でいいではないかと思う。しかし、絶対カダフィ一佐とはいわない。何故であるか?? 以上、なにも、貴公が薀蓄傾けたい(まあ、気持ちは分かるが)米軍と自衛隊または旧軍の階級のズレの話なんかしとらんのです。 【2】 > そもそも、自衛官自身がそういう名称変更を望んでいるんですか?あるいは、国民世論一般に自衛隊の階級を(自衛隊という名称ではなく階級の名称だけを)旧軍に戻すべきだという、有力な意見でもあるんですか?私は聞いたことがありませんよ。 > 結局、旧軍時代の「かっこいい階級名称」に戻したいという単なるノスタルジーに過ぎないのではありませんか? 軍事オタクを以って自認する貴公が、この話を知らないというなら、もう少し見聞を広めてみたらどうか、とズバリいいたいところだわな。 自衛隊が昔、税金泥棒とかいわれ、心無いイデオロギー信奉者から、罵倒されていたころから、多少世の中の風向きが変わりつつあった今から20〜10年前、余りコストを掛けず、しかも士気を鼓舞する方法として盛んに研究されたのが、この呼称変更だ。 確かにノスタルジー的要素横溢なんだが、しかし、それが何故いかんのか、ということだ。 今でも、防衛省への昇格とこの階級呼称変更は一体の問題として俎上に上ることがあるから、反対を唱える貴公は、ゆめゆめ気を抜くことなく、注意怠らぬことが肝要でしょう。 |
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