25905 | 返信 | Re:今度はビラ配布の公務員を逮捕 | URL | 地質屋 | 2004/03/04 15:22 | |
> > 休日であっても公務員はチラシをまいてはいけない、まいたら警察(公安)に逮捕され、職場等にガサ入れが入る、これはどう考えてもムチャクチャであります。 > ◇いえ、全くムチャクチャではありませんよ。 > この常識は公務員が採用後直ちに新採職員初任中央研修から叩き込まれる基本中の基本です。誰でも判り易いイラスト入りのテキストでもしつこいくらいに説明されていますしね。ちなみにこれらは情報公開されているので閲覧は自由ですし、役場にある書店で購入出来るアイテムですから一度ご覧になられては? クマさん、赤旗の号外などを播いたということなので、厳密にいえばトルティーヤさんのいうとおりだと思いますよ。 でも、トルティーヤさん、世の中は額面通りに受け取ってはいけないと思います。 公務員の世界では、赤旗に限らず、政党の機関紙を管理職が部下に勧める(強要する)のは普通ですし、国・県・市町村を問わず庁舎内での特定政党支持のビラ配りや管理職を動員し部下を使った選挙運動なども当たり前に行われています。 選挙のたびに、支持者名簿集めや特定の候補のための集会を開催すること(地域説明会や懇談会、町内会の寄り合いといった呼び方が為されているようです。)などは管理職のたしなみ(笑)と言っても過言ではないかもしれません。 当選のテレビインタビューを受ける候補者の選挙事務所で、一緒に万歳しているニュースを見ることなんて珍しくもありません。 私が知っている範囲でも、前回の首長選で、終業後及び休日に、自治体職員が、幹部及び直接の上司から、他言不可と前置きしたうえで内線電話により場所と時間の指示を受け、現職のビラ配りに動員されていました。 職員組合についても同じです。(相乗りで現職支持であったため利害の対立がなく、法を遵守した職員を除いて、円滑な選挙活動ができたようです。) 法に則り選挙運動を拒否した職員は、上司や幹部のいうことをきかない職員として、次の異動で冷遇されたのは言うまでもありません。 ですから、こうした政治活動を行わない職員が幹部となる途は事実上閉ざされていますから、選挙運動をしない幹部は皆無といって良いと思います。 そして、大きな自治体ではあまり目立つようにはやらない(ないわけではありません。厳然としてあります。)のですが、小さな自治体では、露骨で凄まじい報復人事が実施されるのです。 鹿児島県の徳之島伊仙町の選挙が有名なのですが、助役・収入役は総替え、幹部が正真正銘の”ヒラ”に、ヒラが課長(小さな自治体ではこの上は三役しかありません。)に、などということになります。ここでは、警察官でさえ中立でいることはできないと言われています。 これは極端な例ですが、程度の差こそあれ政治が行政を動かしているということは普遍的なことです。 ただ、小さな自治体と国の場合は、与党(政権党)内の争いということになることが多いので表面化しにくいということがあります。 こうやって、政治色のない職員が減っていくのです。 つまり、政治活動に関する国家公務員法や地方公務員法の違反は恒常的に存在し続けているところに、今回の赤旗のみの逮捕ということで、昨今の社会情勢を追い風とした恣意的な公権力行使ではなかったかという点で、”ムチャクチャ”と解すべきだと思います。 ただ、赤旗に関しては、私の経験から、卑劣なうえに行き過ぎともいえる勧誘を行う場合がありますので全面的には擁護できず、敵意さえ持っていることを申し添えておきます。 私としては、トルティーヤさんのような方が増えて、国家公務員法及び地方公務員法に則った政治的に中立な行政が行われるよう、公務員や政治家を監視していただくことが望ましいと思っています。 このことは、本来は議会の役割だったはずなのですが、首長や幹部公務員が政治や業界と癒着し、ともに利権誘導を旨としているような現状では、主権者たる国民の自覚と権利の行使に期待するしかないのではないでしょうか。 そして、警察には政府与党である2党に関係する活動を行っている公務員(特別職を含む)に関しても逮捕をもって臨んでいただきたいものです。 |
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