身体障害者療護施設

湘南希望の郷


[0] 連絡先


《以下パンフレットより》

[0] 基本理念

 障害者には、同世代の健常市民と同様の『当たり前の生活を営む権利』、すなわちあらゆる面での「完全参加と平等」の権利がある。これを保障するためには、全ての面で条件整備が必要である。

[0] 3つの目標

  1. 福祉施設にありがちな「隔離と管理」から脱皮するため、職員、利用者、地域住民の意識改革に努めるとともに地域福祉の核機能を果たしてゆく。
  2. 障害者への差別と偏見を除去し、障害者の学習権・労働権・生活権を保障してゆく。
  3. 「平和は福祉の基盤」「福祉は平和のシンボル」であることを身近なところから裏付けし、これを支える福祉運動を推し進めてゆく。
[0] 7つの展開

  1. 本部役員は安定した財政と柔軟な経営、適切なニーズに対応が出来るよう、積極的にその任務を果たすようにする。
  2. 各施設職員はたゆまぬ研修とサービス技術向上に努め、施設内外の期待に答えられるようにする。
  3. 各施設入・通所利用者は障害に甘えることなく主体的な自主行動を展開し、また地域在住障害者と共同して生活改善の運動を開花、充実させてゆくようにする。
  4. 行政機関に働きかけ、公私の役割分担を明らかにしながら民間施設機能の特色が発揮できるための法的援助体制を確立してゆくようにする。
  5. 学校・公民館などに対し「福祉教育の重要性」を訴えながら、自らも各施設を福祉教育実践の場として開放してゆくようにする。
  6. 行政・企業・労働組合の理解と協力を得て障害者の雇用を促進させるとともに、自らも可能な限り多様な障害者の就労の場づくりに努めるようにする。
  7. 一般市民の参加を得てボランティアスクールを継続的に開講し、福祉の人的資源の発掘と育成に努め、より豊かなボランティア活動の土壌を培う。また各種の交流行事の開催、地域事業への参加を通し理解・協力と連帯の輪をひろげてゆくようにする。
[0] 沿革

1977年 5月 障害者、ボランティア、地域住民の交流の場「さがみライ
         トサロン」を五十嵐宅内に開設。
     10月 神奈川県の地域作業所の指定を受け、電子部品の組立作業
         を開始。
1978年 4月 情報サービス部門として、点字製版、印刷、録音テープ複
         写作業を開始。
      4月 録音カナタイプ速記の訓練を開始。
1980年12月 社会福祉法人「光友会」厚生大臣より認可。
1981年 4月 身体障害者通所授産施設「神奈川ワークショップ」
         (定員20名)開設。
1982年 4月 授産訓練終了時の雇用の場として、法外施設「湘南
         文化社」(ミニ点字出版所)を五十嵐宅内に開設。
1983年12月 「神奈川ワークショップ」、定員30名に増員。
1984年 4月 同上施設、デイサービス事業を開始。
1986年 6月 身体障害者療護施設「湘南希望の郷」(定員50名)、
         地域作業所「のぞみの家」同時に開設。
1987年 4月 同上施設、地域福祉サービス事業を開始。
1989年 4月 藤沢障害者自立生活援助センター「湘南希望の郷
         ケアセンター」、身体障害者福祉ホーム「藤沢サン
         ライズ」を同時に開設。
      4月 地域作業所「さんふれんど」を開設。
1990年 3月 神奈川県より「ともしびショップ」2号店の運営委託を
         受け、第二教育センター内に開設。
1992年 4月 「神奈川ワークショップ」「さがみライトサロン」「湘南
         文化社」獺郷に移転。
         「神奈川ワークショップ」定員50名に増員。
1993年 4月 「さがみライトサロン」と「のぞみの家」を統廃合し、
         障害者地域活動センター「サロン&のぞみ」となる。
1995年 6月 「湘南希望の郷」定員60名に増員。
         「湘南希望の郷」短期入所定員18名に増員。

[0] 施設の概要

施設種別
身体障害者福祉法にもとづく身体障害者療護施設
定員
60名(男性:女性=約3:2)
設置経営
社会福祉法人 光友会
事業開始年月日
昭和61(1986)年6月1日
施設の土地
3,093平方メートル
建築面積
1,693平方メートル
延べ面積
2,202平方メートル
[0] 施設での生活

◆個室・準個室・共同室などさまざまな個室を用意し、障害の種類、程度、生活歴などを考慮し、一人一人にあった快適な生活ができるようにします。
◆日常生活は、市民としての生活が営めるように努力します。
◆各種の訓練は、科目の多様化をはかり、努力する喜び、学習・創造する喜びを享受できるものとするとともに、可能なものには法人内の授産施設または類似施設への進路も考慮します。
◆医療ケアは、西洋医学のみならず、東洋医学も適応症に対しては活用し、東西医学の長所を生かし、短所を補うものとします。
◆帰宅・外出・交流など可能な限り自由にできるように施設職員はもとより家族会・施設ボランティアの協力が得られるよう努力します。
◆当法人内の施設利用者はもとより市内障害者団体・近隣住民・ボランティア団体・各種の団体などとの交流を活発におこない、地域福祉推進の核として開かれた施設になるよう努力します。

[0] 入居者の概要

障害状況別

先天的要因にもとづく視覚障害
男性  6名  女性  5名  計 11名
後天的要因にもとづく視覚障害
男性  3名  女性  3名  計  6名
脳血管障害による肢体障害
男性  6名  女性  2名  計  8名
外傷により発生した脳・脊髄障害にもとづく肢体障害
男性 10名  女性  1名  計 11名
疾病により発生した脳・脊髄障害にもとづく肢体障害
男性 10名  女性  6名  計 16名
その他の要因にもとづく肢体障害
男性  3名  女性  5名  計  8名
────────────────────────
合計 男性 38名  女性 22名  計 60名

[0] 日常の活動

〈年間の活動〉

 4月 花見ツアー、健康診断、プール(毎月)、買物(毎月)
 5月 県身障スポーツ大会、ヨットツアー、誕生日外食(毎月)
 6月 ふれあい運動会
 7月 七夕コンサート
 8月 ふくし村祭り
 9月 一泊旅行、寿の集い、ローリングバレー
10月 一泊旅行、運動会・文化際(隔年交互)、健康診断
11月 一泊旅行
12月 クリスマス会、もちつき
 1月 賀詞交換会
 2月 豆まき、卓上競技会
 3月 ひな祭り、柿の実カラオケ大会(年3回)、歯科検診

〈リハビリ訓練及び活動〉

〈おもな余暇活動〉

〈毎日の生活〉

 6:00 起床
 8:00 朝食
 9:50 オリエンテーション
10:00 リハビリ訓練・活動(月〜金)
12:00 昼食
13:30 リハビリ訓練・活動
15:00 入浴(週2回)
18:00 夕食
19:00 入浴(月・木)
      就寝準備
      就寝

[0] 地域福祉の核機能

湘南希望の郷では、施設機能を活用し、次のような地域の方々への事業を実施いています。

◇湘南希望の郷ケアセンター

  1. デイサービス
    神奈川県ケアセンター基本事業要網により、藤沢市の委託を受け地域在住の高齢者や障害をお持ちの方々にご自宅まで送迎を実施し、各種のサービスを行なっています。
    入浴、給食、日常生活動作訓練、レクリエーション、介護者教室など
  2. 特殊入浴サービス
  3. リハビリテーション・機能訓練サービス
  4. 福祉相談サービス

◇湘南希望の郷ナイトケアセンター
18床  ショートステイ利用可能

◇ボランティアスクール
障害者福祉についての正しい知識と技術を学習していただくため年間3コース開講しています。

  1. 春期 3カ月間(月・水・金、午前中)
  2. 夏期 1週間(月〜金、午前10時〜午後3時)
  3. 秋期 3カ月間(夜間コース、午後6時30分〜8時30分)
◇希望寄席
笑いの中で障害者と地域の方々が交流を深めるため、希望奇席を開催しています。(年1回)


[0] 市民参加論 実習先一覧