インタラクティブ絵本を作ろう
授業の進め方
ワークショップなので講義形式の説明は最小限にして、「試行錯誤でやり方を見つける」ことを中心にします。作業時間は充分にとりますので、質問・相談を積極的にしてください。
授業の狙いは、目標とする動作を、あらかじめ用意された要素と規則から組み立てること(プログラミング的な思考法)を体験することです。すぐに役立つ実用的な知識を得るものではありません。
- 第1週:いろいろな使い方(Yami Yami Viscuit)、ボールが壁にはね返る動きを作ってみる。
- 第2週:どんな作品にするか、テーマを決める。インタラクティブ性があること。
- 第3週:進捗報告。あと1週間でできる範囲を見極める。
- 第4週:作品発表。
- レポート提出(発表の1週間後)
この授業は情報技術の授業なので、評価対象は技術的なこと、つまり、いかに複雑な動きをうまく実現できているかということです。絵のうまさやストーリーは評価対象ではありません。
特別教室での注意
特別教室の Mac は、書類やデスクトップの内容がファイルサーバに保存される。ファイルサーバの容量制限に気を付けること。容量をオーバーするとメールが受け取れなくなる。詳しくはCNSガイドを参照。
作品の保存について
Viscuit はまだ開発途中のため、バグも多く、保存したファイルが壊れてしまうことがある。必ずこまめにバックアップを取ること。
- 変更は自動的にファイルに保存されるので、単に終了するだけでよい。次回はその状態から始まる。
- 何も考えずにアプリケーションを立ち上げると、保存先は book.vis というファイルと book というフォルダになる。これは Mac では "書類->Viscuit" 、Windows では "My Documents->ビスケット絵本" の中にある。
- 既存の 〜.vis というファイルをダブルクリックして開始すると、そこが保存先になる。
- 本のアイコン
をクリックすると、ファイル関係のメニューが出る。この中の「本に名前をつける」で別のファイル名を指定することができる。例えば、mybook という名前をつけると、次のように保存先のファイルの名前が変わる。
絵、背景、音の追加
Viscuit のペイント機能
描画用のページを使うと、絵や背景が追加できる。
- ブラシのアイコンをクリックすると、新しい描画用のページができ、ペイントメニューが現れる。
- 動かす絵を描くときは
、背景を描くときは
をクリックする。
- このページの中に好きな絵を描く。
- 左下の×印のアイコンをクリックすると、描画を終了し、描いた絵がパレットに登録される。
描画用ページには、別のソフトで描いた画像ファイルを取り込む
こともできる。
- 絵は PNG 形式で、背景を透明色にする。
- 背景は JPEG 形式で大きさは 800x600。
背景を取り込んでも動かす絵になってしまうというバグがある。絵を取り込んだページを選択し、ペイントメニューの
をクリックしてから×印のアイコンをクリックすると直る
製作にあたってのヒント
- 一つの絵で何通りもの動きをさせようとすると破綻する。微妙に違う絵をいくつか用意し、絵を切り替えることによって違う動きをさせるとよい。
- ルールを書くページと、絵を動かすページは別にする方がよい。ルールのページのサムネールを、絵のページの端に置いておく。
- 「しかけ」についてはYami Yami Viscuit の説明を参照。