Viscuitを使うと、動きのある絵が描けます。それでは、Viscuitとはお絵描きツールの絵が動くようになったものでしょうか?いいえ、そうではありません。Viscuitとお絵描きツールが大きく違うのは次の点です。
「コンピュータ、ソフト無ければただの箱」という諺がありますが、コンピュータは自分で考えて動いているわけではなく、プログラム(ソフトウェア)に書かれた手順を機械的に実行しているだけです。
プログラムは、あらかじめ人間が作っておかなくてはなりません。その作業がプログラミングです。プログラミングとは、端的に言えば次のような作業です。
対象を、絵を動かすことに限れば、まさにViscuitを使ってやっていることと同じです。
世の中で一般的に行われているプログラミングは、専用の言語を使うため、その言語を習うのに長い時間がかかります。そこで、文字ですべてを書き表すのではなく、絵を使えばもっと直感的にプログラミングできるだろうという考えが生まれました。それがビジュアルプログラミングです。
ビジュアルプログラミングにもいろいろな困難があり、まだ研究途上であるため、一般的なプログラミング言語として使われるには至っていません。そのため、主に子供向けの簡易プログラミングツールや、プログラミング教育用に使われています。
現在入手可能なビジュアルプログラミングのシステムには、次のようなものがあります。
コンピュータを自分の思う通りに動かすことに快感を覚えたら、一般的なプログラミング言語を勉強してみてください。SFCには、「プログラミング入門」から始まって、「×××プログラミング」という科目がたくさんあります。
「ビジュアルプログラミング」という科目もあります。ただし、専門的な理論を勉強するので、かなり難しいです。