『フューチャリスト宣言』(梅田望夫, 茂木健一郎)
2007.06.01 Friday 22:55
井庭 崇
次に、アップル社の話。マッキントッシュやiPodを生み出したアップルね。そのアップルを梅田さんが訪れたときに、メンバーが「アップルというのは世界史の中の三つ目のリンゴ」(梅田: p.38)なんだ、と語っていたというエピソードが紹介されている。それまでの2つのリンゴというのは、アダムとイブのリンゴと、ニュートンのリンゴだ。
そういうふうに「世界を変えるのは自分たちだ」という自負でもって、自分たちは第三のリンゴだと言っていたそうだ。これもなかなかすごい。そこまで言えちゃうなんて、かっこいいなぁ。
そして、なるほど!と思ったのが、茂木さんの方針転換に関する話。最近、茂木さんは、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』のキャスターをやったり、小説を書いたり、文芸評論をやったりと、脳科学の研究をはるかに超えたマルチな活躍をしている。
このような多分野にわたる活動は、真面目な研究者からするといかにも軽い行動に見え、批判的な声もあるのは事実だ。僕からするとなかなか魅力的にも見えるが、その僕でも、脳科学から離れて一体どこまでいくつもりなんだろう、という疑問を多少なりとも感じていた。
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