学習パターンの英語化プロジェクト、その後

2010.09.11 Saturday 12:53
井庭 崇



日本語のパターン名は、日本語がもつ独特の表現/音・韻にもとづいてつくられているので、そのまま英語に訳しても、英語でのパターン名として成り立たない。あきらかに不自然になってしまう。

また、日本語版冊子には英語パターン名も記載されているのであるが、当時の時間的制約のなかで決めたものにすぎず、完璧なものではない。今回ようやく、内容をより反映したパターン名にしたり、英語らしい言葉を選び直したりすることができた。

このパターン名の変更も、パターン本文の修正も、ビシっと決まる表現が見つかるまで、非常に息苦しい時間が続く。まさに産みの苦しみである。

5日間の活動のほとんどの時間がこの苦しい時間。そのなかに、すっきりする瞬間がほんの一瞬だけある。でも、すっきりしたら、すぐまた次の苦しみに移る。だから、ほとんどの時間は苦しんでいる時間だ。

何かを「つくる」というのは、そういうことなのだと思う。


なにはともあれ、5日間かけてすべてのパターンをレビューした。今日(土曜日ではあるが)からは、各自が書き直してきたパターンのレビューの2周目に入る。

image[ELPP2-2.jpg]

image[ELPP2-1.jpg]

image[ELPP2-3.jpg]
SFC特別研究プロジェクト(井庭 崇)「Creative Systems Lab(特別編):『学習パターン』英語版の制作」プロジェクトメンバー
(今回一緒にがんばっているメンバーは、井庭研の学部生と大学院生。下は学部1年生から上は修士2年生まで。このうち、日本語版の学習パターンの制作に関わったのは3人。)

[7] <<
-
-


<< パターン・ランゲージのライターズ・ワークショップ
学習パターン英語版の表紙デザイン案 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.20R]