量子力学と社会思想:大澤真幸氏の新著『量子の社会哲学』

2010.10.15 Friday 22:37
井庭 崇



そのような状況のなか、あの大澤さんが『量子の社会哲学』なる本を出すということは、個人的に非常にワクワクする展開である。

思えば、『自由を考える:9・11以降の現代思想』image[](東浩紀, 大澤真幸, NHK出版, 2003)で対談した東さんも、昨年『クォンタム・ファミリーズ』image[](東浩紀, 新潮社, 2009)というタイトルの小説を出版しているわけで、ここでも「クォンタム」(量子)の概念がキーとなっていた。『自由を考える』の対談ですでに「偶有性」の話が展開されていたので、振り返ってみれば、ここに到達するための伏線として捉えることさえできるかもしれない(この対談本も、当時井庭研で盛り上がった1冊であった)。

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