モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築(6)

2010.12.26 Sunday 11:32
井庭 崇




2.5 即興的にバリエーションを生み出すための文法を身につける

もちろん、基本パターンだけですべてを言い表せるわけではない。それらを組み合わせで、様々なバリエーションを生み出すことが必要だ。その「バリエーションを生み出す」ために必要なのが、やはり、文法だと思う。

僕らは中学校から英語を学び始め、文法を学び続けてきた。だから、「いまさら文法?」と思うかもしれないし、英文法の本を開いてみても「知っている」と思うものばかりだろう。しかし、それらを使いこなせているかと問われると、自信をもって Yes とは言えない人がほとんどだ。

そこで、少し視点を変えて、文法を学び直すことをおすすめしたい。それは、「バリエーションを生み出すための文法」という視点だ。「知識としての文法」は僕らはもう十分知っている。そうではなく、今度は即興的な英文構成の力をつけるという観点から、文法を捉え直し、身につけるのだ。

結局、どんなに込み入った話も、定型のパターンとそれらの組合せで成り立っている。だから、どのパターンをどのように組合せることができるのかを知れば、自分でもそういう文章をつくることができる。その組合せ方のルールが、文法である。定型からのズラし方の可能性を教えてくれるものだと言ってもいい。そういう視点で、文法を実践的な力に変えていこう。

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