2011年を振り返る:成果発表・活動等一覧

2011.12.30 Friday 17:55
井庭 崇


2011年を振り返ることにしたい。

今年はとにかく駆け抜けた一年だった。息をつく暇もないとは、まさにこのこと。


3月11日、山形で学会参加中に大震災が起き、そのあたりからどうも調子が崩れ、その余韻も冷めぬまま始まった新年度。

今年の井庭研は新しいメンバーがほとんどで、新規立ち上げのようなかたちで始まり、授業も土日をつぶして行われた。

そのまま、夏のプロジェクトや学会、そして秋学期が始まり、学会、対談・鼎談、ORF(Open Research Forum)などなどなど。実にめまぐるしい一年であった。


今年の僕のテーマは「生成的であること」だったので、とにかく何もかもが生成的であるようにデザインし実践してきた。

授業も、僕が知っていることを教えるのではなく、その場その場で生成的に立ち現れるように工夫した。対談・鼎談をたくさん行ったのもそのためだ。

生成的なモードだったからからこそ、持久力勝負の一年だったともいえる。


研究面では、確実に前へ前への進んできたという実感がある。

まず、長らく抱え込んでいた本を出版できたこと。これは素直にうれしい。

そして、ラーニング・パターン(学習パターン)の英語版が完成し、海外でワークショップを開催できたこと。

さらに、プレゼンテーション・パターンを制作し、完成できたこと。これは、多くの方に興味を持っていただき、話題にもなった。


そんなこんなで、2011年は「短距離走を次々とこなす」ような(強引でしんどいが)実にプロダクティブな一年だった。

来年はこの勢いを活かしながらも、もう少し腰を据えて、じっくりと研究・執筆に取り組んでいきたい。

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