2012年度春学期「シミュレーションデザイン」シラバス

2012.03.16 Friday 12:03
井庭 崇



【文献読解】
●『アブダクション:仮説と発見の論理』(米盛 裕二, 勁草書房, 2007)まえがき、第1〜5章
● "Deduction, Induction, and Hypothesis" (Charles Sanders Peirce, in 『The Essential Peirce: Selected Philosophical Writings VOLUME 1 (1867-1893)』, Indiana University Press, 1992) p.186-199


■■■ 第5回(5/15) メタファー Metaphor

つかみどころがない物事を捉えるときに、私たちはよく「メタファー」(隠喩)を用いて理解します。例えば、「人生」とは「旅のようなもの」であるとか、「議論」とは「戦いのようなもの」であるというような理解の仕方です。このようなメタファーによる理解は、人間の認知の根本的な特徴であるとも言われています。そして、メタファー的な思考は、創造的思考や発想において重要な役割を果たしていると思われます。認識、思考、創造のレトリックとしてのメタファーについて学びます。

【文献読解】
●『メタファー思考:意味と認識のしくみ』(瀬戸 賢一, 講談社, 1995)
●『Metaphors We Live By』(George Lakoff, Mark Johnson, The University of Chicago Press, 1980) [『レトリックと人生』(ジョージ・レイコフ, マーク・ジョンソン, 大修館書店, 1986] 一部
●『走ることについて語るときに僕の語ること』(村上春樹, 文藝春秋, 2010)[『What I Talk about When I Talk about Running: A Memoir』(Haruki Murakami, Vintage Books, 2009) ] 一部


■■■ 第6回(5/22) パラダイム・シフト Paradigm Shift

物事に対する考え方・認識が根本から変わってしまうことがあります。これが「パラダイム・シフト」と呼ばれる事態です。科学哲学者トーマス・クーンは、科学における革命的な変化について研究し、パラダイム・シフトが起きる時にはどのようなことが起きるのかを明らかにしました。このパラダイム・シフトの考え方について学びます。

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