井庭研における論文執筆の"三種の神器"

2012.06.28 Thursday 23:14
井庭 崇



文章を書き始めるときに、メッセージが大切なのはいつもわかっているが、そのメッセージというのがつい前者のようになってしまいがちだ。しかし、アブストラクト(概要)に結論を書くのと同じように、メッセージにも中身がなければならない。そうでなければ、ただ必要性を叫ぶだけになってしまう。

そんなわけで、僕も、井庭研でも、文章を書くときはいつも、『「超」文章法』(野口悠紀夫, 中公新書, 2002)のこの部分を読んで、セルフチェックをする。


3.『考える技術・書く技術』(バーバラ・ミント)

image[book3.jpg]3冊目は、『考える技術・書く技術』(バーバラ・ミント, ダイヤモンド社, 1999)である。この本は、ビジネスの方で有名な本だけれども、論理的な文書の書き方として参考になる。メッセージをトップにどのような論理階層・構造で書くとよいのか、ということがわかりやすく書かれている。

『考える技術・書く技術』では、まず、パラグラフ・ライティングの話を学ぶが、それ以外に、他の本にはない優れた部分は、「導入部」(Introduction、はじめに)についての部分。どのようにして、読者を本論へと導くのか、ということが書かれており、とても役立つ。

[7] << [9] >>
-
-


<< Syllabus for Iba Lab B2 (Fall 2012) Exploring Theories, Methods, and Practices for the Creative Society
2012年7月7日(土)SFC七夕祭で、両学部長と教職員バンドやります! >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.20R]