井庭研究会シラバス(2013年度春学期)※1/8 更新

2013.01.08 Tuesday 10:50
井庭 崇



(2) Local Knowledge Project(忘れられた日本的方法を未来に活かすためのパターン・ランゲージの作成)
日本は近代化の過程で、自分たちが古来からもっていた方法(考え方、制度、仕組み、生活様式)を西洋型の方法に置き換えてきた。これにより確かに近代化は進んだが、日本らしさや日本なりの優れた方法も失うことになった。そのため、今後日本が自らの未来をつくる際には、日本の風土や日本人の感覚に合う方法を再度編み出していかなければならない。そのとき、単に過去に戻ることはできないが、白紙からつくるというのも非現実的な話である。そこで、本プロジェクトでは、かつて日本にあった方法のなかから現代に取り入れるとよいと思われるものをパターン・ランゲージとして記述し、自分たちの未来をつくる際の発想支援を行いたい。対象とするのは、近代化以前の日本、つまり縄文から江戸までである。日本的方法をイメージするために、『地球を聴く』(坂本龍一,竹村真一)や『日本という方法』(松岡正剛)を、忘れられた過去の知恵を未来に活かすという発想を理解するために『時を超えた建設の道』(アレグザンダー)を読んでみてほしい。[2013年度からの新プロジェクト]

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