井庭研究会シラバス(2013年度春学期)※1/8 更新

2013.01.08 Tuesday 10:50
井庭 崇



(3) Global Life Project(グローバルな時代の生き方のパターン・ランゲージの作成)
現在、情報技術等の進展によって、世界のグローバル化は大きく進んでいる。すべてが均質になるということはないが、グローバル化の潮流のなかで、それぞれの国や地域、そこに住む人たちの意識に様々な影響がでていることは確かである。しかし、日本人の多くは依然としてこれまで同様の感覚で物事を捉え、行動していることが多く、世界のなかでの日本の位置づけも変わりつつある。そのような状況は、「グローバルな時代を生きる」=「海外で住む」もしくは「海外と取引をする仕事をする」という狭い捉え方をしていることが原因となっているように思われる。しかも、「グローバル」ということは単に国際的であるということではなく、本来は「地球レベルの」という意味で自然とのかかわりも含まれるはずである。そこで、本プロジェクトでは「グローバルな時代に生きる」とはどういうことかを探究し、それをパターン・ランゲージとしてまとめることで、これからの生き方のデザイン(ライフ・デザイン)を支援したい。日本の内向きな現状についての危機感については、『社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(井庭 崇 編著)の第1章(宮台真司×井庭崇 対談)で語られているので、そちらを読んでみてほしい。[2013年度からの新プロジェクト]

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