井庭研究会シラバス(2013年度春学期)※1/8 更新

2013.01.08 Tuesday 10:50
井庭 崇



(5) Creative Management Project(企業・組織の創造性を高めるための仕組みづくり)
企業・組織においては、メンバーが創造性を発揮してイノベーションを起すことが必要となっている。しかし、これまで「教え込む」かたちの制度・仕組みは整備されてきたが、創造性を高める制度・仕組みはほとんど実現されていない。本プロジェクトでは、企業・組織をより創造的な場とするために、その企業・組織のメンバーが自分たちのパターン・ランゲージをつくることで、その企業・組織における創造を支援するという仕組みを探究・提案する。また、実際に企業・組織においてファシリテーションを行い、企業・組織における新しい知の循環を支援する。このような取り組みに関連する話としては、「井庭崇氏×武田隆氏対談(前編):クリエイティブなコラボレーションの秘訣とは」「井庭崇氏×武田隆氏対談(後編):”誤解”が生み出すコラボレーションの秘密」、および(扱っている事例が古いが)「組織の課題はパターン・ランゲージで解決:SFC井庭崇研究室」で語っているので、それらを読んでほしい。[2012年度末からの新プロジェクト]

(6) Creative Education Project(つくることによる学びを支援するパターン・ランゲージの作成 & 新しい教育の仕組みづくり)
新しいアイデアを考え、それを実現し、新しい時代を切り拓く人が育つためには、創造性を育む教育が重要だと言われて久しい。しかし、これまでの教育では、主に「知識を教え込む」というかたちで学びを提供してきたため、そこからのシフトが難しいというのが現状である。その背景には、「クリエイティブ・ラーニング」(つくることによる学び)のための方法論の欠如と、それを実施できる教員の少なさ、そして、現在の教育制度の縛りなどの問題がある。そこで、本プロジェクトでは、「クリエイティブ・ラーニング」を促す教育とは何かを探究し、それを教育現場で行うための秘訣をパターン・ランゲージとして記述し、現場に導入・実践していく。クリエイティブ・ラーニングとその教育については、「『コラボレーションによる学び』の場づくり:実践知の言語化による活動と学びの支援」、および、「Pedagogical Patterns for Creative Learning」で論じているので、それらを読んでみてほしい。[2012年度秋学期からのプロジェクト]

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[Serene Bach 2.20R]