未来ヴィジョンをブレイクダウンして言語化する「フューチャー・ランゲージ」

2013.12.13 Friday 08:46
井庭 崇


最近、パターン・ランゲージの研究・実践の経験を踏まえて、「フューチャー・ランゲージ」(Future Language)という新しい方法を構築中である。今年の春頃に僕が言い始めて、現在も構築中なのだが、徐々に実践も開始しているので、現段階の考えを一度まとめておくことにしたい。

「フューチャー・ランゲージ」(Future Language)とは、未来ヴィジョンを、パターン・ランゲージのパターンのように小さな単位で記述する方法である。パターン・ランゲージでは、過去の成功例に見られる共通パターンを言語化するが、フューチャー・ランゲージでは、未来ヴィジョンを構成する要素を言語化する。

フューチャー・ランゲージでは、ヴィジョンを構成する要素を、What、Why、Howの形式で記述する

未来ヴィジョンを構成する要素について、そのヴィジョンでは何がよいとされているのか(価値:What)それはなぜよいのか(理由:Why)それはどうすれば実現できるのか(方法:How)を書き、それに名前(Name)をつける。

image[FutureLanguage420.jpg]


過去の事例をもつパターン・ランゲージよりも、フューチャー・ランゲージは、さらに仮説的なものとなる。しかし、大切なのは、それを一緒につくるという過程である。それるをつくるなかで、対話があり、観察があり、協働がある。その過程で、未来ヴィジョンについての理解や議論が深まる。各人の学びになるとともに、組織学習が可能となる。

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