SFC生なら読んでおきたい10冊の本 ― 創造的であり続けるために (1)

2014.01.19 Sunday 10:10
井庭 崇


2013年秋に、SFC生協で「SFC生なら読んでおきたい10冊の本」というブックフェアが開催されました。教員が、あるテーマのもと、SFC生におすすめする本を10冊選ぶという企画で、その第一弾として僕が10冊選びました。僕が掲げたテーマは「創造的であり続けるために」というものです。

こういう企画はぜひ現場で本を手に取ってほしいので、僕はネットに情報を書かない方針なのですが、フェアが終わったので、ここに選んだ本と理由を書き残しておきたいと思います。10冊のうち数冊ずつ取り上げて紹介していきます。

興味が出た本は、ぜひ入手して読んでみてください。

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『未来を創るこころ』(石川 忠雄, 慶應義塾大学出版会, 1998)image[]

1980年代に慶應に新しい学部(後にSFCで開設される総合政策学部・環境情報学部のこと)をつくることを構想した当時の塾長 石川忠雄先生の本です。石川先生は、4期16年間慶應義塾の塾長を務められ、SFCやニューヨーク校の開設を含め、いろいろな変革をされました。

本書の特に第I部「教育を語る」には、どのような社会の変化のなかでSFCがつくられ、何が期待されているのかが書かれています。例えば、こういうことが語られています。「日本は自らの進路を自分の力によって切り開いていかなければならない状態に入ってきたわけです。そういう状況に立ち至った時には、他から学ぶということは依然として大切ですが、ただ知識が豊かであるということだけでは十分ではありません。自分の頭でものを考え、その道を探さなければいけない。そういう時代に入ってきているのです。したがって、個性を引き出し、優れた創造性を養い、考える力を強化する教育に変わっていかなければなりません」。

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