パターン・ランゲージの授業(1)
2008.01.09 Wednesday 01:45
井庭 崇
image[PatternLecture]僕はいま、「パターンランゲージ」という授業を担当している。慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部(SFC)において、今年度から隔年開講されることになった科目である。今回のカリキュラムで新しくできた授業だ。
この授業は、クリストファー・アレグザンダーが提唱した「パターン・ランゲージ」の考え方を学び、自らパターン・ランゲージを記述できるようになることを目的としている。パターン・ランゲージといっても、この授業では建築の構造を対象にしているわけではなく、この手法を他分野に応用することに主眼が置かれている。
授業は、僕のレクチャーと演習、そしてグループワークで構成されており、履修者は約60人いる。この授業は、パターン・ランゲージについて教えるという点で非常に珍しい授業であるが、それだけでなくユニークな試みをいくつも行なっている。その試みについて、何回かに分けて紹介したいと思う。
まずは、授業の全体像をつかんでもらうために、授業シラバスから、重要なところを抜粋しておく。
創造技法科目-デザインと情報スキル
「パターンランゲージ」
担当:井庭崇
単位:2単位
開講:火曜日3時限(週1コマ)
主題と目標/授業の手法
この授業では、「創造性」(クリエイティビティ)の秘密に迫ります。ここでの基本的なスタンスは、創造性にはひらめきと感性が必要だが、同時に論理的な思考もまた不可欠だ、というものです。特に、継続的に創造性を発揮していくためには、感覚的側面と論理的側面の連携が重要となります。この授業では、創造性の感覚的側面については作家の方法論から学び、創造性の論理的側面については「パターンランゲージ」の思想・手法から学びます。
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