Creative Reading:『形の発見』(内田義彦)

2014.12.27 Saturday 21:53
井庭 崇



このように、自分の実感をあらためて再確認したわけだが、ほかにも次の2つのことを考えた。

一つには、井庭研でメンバーによく、「僕との差異(井庭先生や井庭研のこれまでの○○ではできなかったことを僕はやろうとしている、というような)をしょうもないレベルで強調しないで、もっと大きな意味で差異が生まれるように突き抜けろ」という話をするのだけれども、それはまさにこのことだ。男子学生のなかには大学3・4年くらいになると、教員である僕とは違う意見やアイデアをちらつかさせて僕との差異を確かめ・強調し、その結果、一見自立しているようで実際は伸び悩むということがしばしば起こる。そういう研究会の内部での細かい差異に気にするのではなく、もっと大きな視点での個性を考えるべきだ、と言っている。この話は、まさにこのことに通じる。個性を出したいのであれば、井庭本人よりも井庭的であるくらい、徹底して突き抜けてほしい。

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