Creative Reading:『探求の共同体』(マシュー・リップマン)

2014.12.30 Tuesday 00:28
井庭 崇



リップマンは「探求の共同体」では、「探求の方法」を「暫定的にではあるが受け入れることが求められる」と指摘する。この点はとても重要な点である。

一般的な知識伝授型の教育実践から、新しい探求型の教育実践に目を向ければ、複数の実体的な信念を「知識」と偽って教え込む必要がないことに気づく。その代わりに、生徒たちは探求の方法を暫定的にではあるが受け入れることが求められる。これは、探求の共同体のメンバーとして受け入れられるため手続きなのである。(p.58)


例えば、井庭研でパターン・ランゲージをつくるというプロジェクトで探求するのであれば、「パターン・ランゲージをつくる」という「探求の方法」を「暫定的にではあるが受け入れ」なければならない。それを受け入れられないのであれば、プロジェクトにおいて探求することはできなくなる。方法は(暫定的に)受け入れなければならない。それが「探求の共同体のメンバーとして受け入れられるため手続き」なのである。

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