書籍『私の脳で起こったこと:レビー小体型認知症からの復活』について

2015.09.17 Thursday 22:12
井庭 崇



この本のサブタイトルに「復活」という言葉があって、本当によかった。この言葉がなかったら、本書の前半の方で、その大変な日々の記述にやられて、読み進めるのがつらくなってしまったかもしれない。僕は、先の方に光が見えているということを頼りにして、なんとか読み進めることができた。このことを考えても、このような光が見えないまま日々を過ごすということが、どれだけつらいことであり、強さが求められることなのかを、実感せざるをえない。

認知症に関心がある方はもちろん、とくに興味がないという人にも、生きるということを感じ・考えるために、ぜひ読んでもらいたい一冊である。

『私の脳で起こったこと:レビー小体型認知症からの復活』(樋口 直美, ブックマン社, 2015)

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