慶應義塾大学SFC大学院AP「ラディカル・スクール・デザイン」2019シラバス

2019.07.30 Tuesday 14:27
井庭 崇



「過去に経験のあることが起こるのならば、過去の経験によって処理をすればよろしいのですが、過去に経験のないようなことが起こってきますと、過去の経験だけで問題を処理することはできません。したがって、当然そこではものを考えることによって、その問題を処理し、打開していくという方策をとらざるを得なくなります。……… 知識は非常に大切ですが、それだけでは間に合いません。どうしても豊かな発想で問題を発見し、分析し、推理し、判断して、実行をすることが必要になります。……… 人間が経験のない新しい現象に対応する時に使う最も重要な能力であります、『ものを考える力』を強くするという教育をどうしてもしなければならないと思います」(石川 忠雄, 『未来を創るこころ』, 1998)

また、別のインタビューではSFCの意義について、次のように語っている。

「藤沢みたいなところのもともとの考え方は、従来の考え方とは違うんだよね。古い学問やるんなら三田に来てやったらいい。だけど、あそこでは新しいメソドロジーで学問を展開しようという野心があったんだな。」(石川 忠雄, 相田研究会制作「SFCキャンパス革命」, 2000)

総合政策学部初代学部長の加藤寛は、SFCのミッションを「知の再編成」とし、次のように述べている。

「藤沢キャンパスでは …… 近代西欧が生み出した、『観照の知』、『分析の知』にあえて挑戦し、主体と客体が互いに変化する中で、問題を発見し、解決し、デザインする、『行動の知』を追求するのである。」(加藤 寛, 『慶應湘南藤沢キャンパスの挑戦』, 1992)

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