慶應義塾大学SFC「創造社会論」2020シラバス
2020.07.28 Tuesday 10:18
井庭 崇
この回には、井庭研の大学院生の鎌田安里紗さん、梅若美和?さん、鈴木崚平さんにも共鳴メンバーとして登壇いただきます。鎌田さんは、エシカルファッションプランナーとして、ものがつくられる過程や使い終わったものの行く末にもまなざしを向け、ものとつきあっていくということを若い世代に伝え、実践を支援しています。梅若さんは能の家の出身として小さなときから能の世界で生きてきて、現在、「風姿花伝」の現代版パターン・ランゲージを作成中です。鈴木さんは音楽に潜む秩序・構造を研究中です。このような多彩な大学院生も交え、いとおしさのデザインということについて語り合っていければと思います。
鞍田崇さんから学生のみんなへ:「十七歳の春、僕は家出した。午前四時、暗く、まだ肌寒い街をあとにした。行くあてなんてない。ここにはいられないという衝動のまま。『ここ』というのは、家であり、学校であり、日常のいっさいがっさい。つまり、ゲンジツトウヒ。ただ、あの時飛び出していなかったら、いまの自分はない。こう、なんだろうモヤモヤした感じ、心の中のノイズみたいなもの――たとえば、これが本当にしたいことなのかという問いかけ。そうしたものたちにはじめて、 愚直にも正面から向かい合ったのが、この家出だった。それでスッキリしたわけじゃなく、その後の人生では、さらに上手のモヤモヤに潰れそうになったこともあるけれど、結果、いつも自分のノイズに耳をそばだててきた気がする。いまだってそうだ。家出こそしないものの、あたりまえのままにスルーできない何かが僕を駆り立てる。土地へ、自然へ、手仕事へ。ひとのノイズに応じるのは得意ではないけれど、それをないがしろにしない、まだ見ぬ誰かと出会うのを楽しみにしながら。」――これは、以前、明治大学のパンフに寄せた文章ですが、同じ気持ちが、この授業で出会うだろうみなさんに対してもあるなあと思って。楽しみにしています。
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