2021年春学期 井庭研「ナチュラルにクリエイティブに生きる未来に向けて」シラバス

2021.01.27 Wednesday 17:07
井庭 崇



image[PL4.png]

image[creativefreedom.png]


■Academic - 今の実学、未来への実学、未来の実学となる「新しい学問」をつくる

井庭研が取り組んでいるのは、社会的な意義をもつ極めて「実学的」な研究です。しかしながら、現在の問題を解決するというだけでなく、将来起きる問題を解決することにも寄与し、未来をかたちづくるということにつながっています。つまり、「今の実学」であるとともに、「未来への実学」「未来の実学」でもあるのです。

学問的に見たときに、実は、上記のような問いに直球で答えてくれる学問分野は、現在ありません。そのため、既存の学問的枠組みや方法論を超えた「新しい学問」を構築しながら取り組むことが必要となります。それゆえ、井庭研では、新しい学問の土台をつくりながら、その上で具体的な研究を進め、そのことによってさらに土台が固まっていくというような、大胆で実験的なやり方で研究に取り組んでいます。

その「新しい学問」を、僕は仮に「創造実践学」と名づけています。まだその全貌は見えていませんが、おぼろげに主要な骨格が見えてきているところです。もちろん、いまやっている研究のベースとなり、指針が得られるくらいに固まってきている部分もあります。その点は安心してください。「創造実践学」という名称には、創造実践を研究する学問だという「創造実践・学」(Study on Creative Practice)という意味と、創造の実践と学術的研究の両方に取り組む「創造の実践 / 創造の学」(Practice and Study of Creation)でもあります。

[7] << [9] >>
-
-


<< 2021年春学期 井庭研 各プロジェクトにまつわる文献リスト
中動態で表されるべき「創造」(深い創造) >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.20R]