2022夏プロ「実践の本質学:パターン・ランゲージのための現象学探究」

2022.07.10 Sunday 13:43
井庭 崇


井庭研2022夏の特別研究プロジェクト
「実践の本質学:パターン・ランゲージのための現象学探究」

担当:井庭 崇(総合政策学部教授)
タイプ:特別研究プロジェクトA(4単位:2022年秋学期に履修申告)
実施形態:対面(オンラインも活用)

【概要】
かつて哲学者エトムント・フッサールは、自然科学のような「事実学」に対して、「本質学」としての現象学を提唱しました。その言葉を借りるのであれば、よい実践とは何かの本質を追究するパターン・ランゲージの研究は、「実践の本質学」と呼び得るでしょう。本特別研究プロジェクトでは、現象学の重要概念の理解を深めることで、よりよいパターン・ランゲージ作成の実践感覚についてつかんでいきます。また、そのあり方や方法論について自分の言葉でしっかりと説明できることを目指します。

全体の進め方としては、三部構成になっています。まず最初に、私たちの目的に適した入門的な文献を読むことで、現象学の基本的な考え方を理解します。そこから、フッサールの著作を、現象学的還元間主観的還元本質観取(形相的還元)の三点の理解を軸として、該当箇所を読み込んでいきます。最後に、それらで得られた理解をもとに、パターン・ランゲージ作成における実践のポイントを明らかにするとともに、その方法論について考察し、レポートにまとめます。

各回では、初回に決める担当者(複数の履修者)に、重要な箇所を引用してまとめた資料を作成し発表してもらいます。他の参加者は、その日の文献に目を通してくることは求められますが、文献メモ(自分にとって重要な箇所について書き出したもの)の提出は任意とします。当日は、発表担当者とプロジェクト担当教員を中心に、その文献の重要箇所を一つひとつ確認し、理解を深めていきます。

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