井庭研B2シラバス(2023春)「Natural & Creative Living Lab:研究プロジェクト実践」
2023.01.06 Friday 06:55
井庭 崇
僕らが考える「よい研究」のひとつの基準は、その研究を行う人が、そのテーマに関心を持ち、思いと情熱を込めて取り組むことに加え、それが学術的意義と社会的価値につながるものであるということです。学術的意義があるというのは、これまでの学術研究・学問に新たな知見を積み上げるということであり、社会的価値とは、現在や未来の社会・他者に何らかの付加価値をもたらすものであるということです。これらの、「個人的関心」と「学術的意義」と「社会的価値」が重なるということが、よい研究のひとつの条件だと思います。このことを逆に言うと、「自分が興味がある」という個人的関心だけでは、「よい研究」にはならないということです(このことが個人研究の難しさにつながっています)。
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■ 学年ミックスの複数人で組む研究プロジェクトの素晴らしさ
今見てきたような苦労の多い難しい「研究」を、一人で行うのは困難です。そこで井庭研では、複数人でチームを組み、プロジェクトとして行う、ということを中心にしています。そうすれば、それぞれの得意を持ち寄り、一人では越えることができない高さを、仲間とともに超えることができるようになるからです。これは、プロジェクト制の最大のメリットです。孤独に悩むことなく、仲間とともに話し合いながら、前へ前へと進んでいくことができます。ともに取り組んでいる仲間がいることは、とても心強いものです。
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