慶應義塾大学SFC「創造システム理論」2023シラバス

2023.09.07 Thursday 14:42
井庭 崇



毎週の文献読解はとても難しくて苦戦すると思いますが、それが力がつく一番の近道です。がんばってついてきてください。創造について理解が深まり、かつ、原典となる理論・哲学を学ぶことができるという「一石二鳥」に加えて、「読解力」もつくので、いうなれば「一石三鳥」です。そして、「三鳥」が得られるわけですから、通常の三倍の努力をしても、ちょうどペイします。ぜひ、一石に三倍の力を込めて取り組むようにしてください。


【授業計画】

第1・2回(10/5):創造と実践のオートポイエーシス
オートポイエーティックなシステムとはどのようなシステムかを理解し、「創造」は、発見を要素とするオートポイエティック・システムであるという「創造システム理論」について学びます。さらに、「実践」も行為を構成素とするオートポイエーシスによって成り立つということを理解します。

第3・4回(10/12):生命と神経のオートポイエーシス
生物学者ウンベルト・マトゥラーナとフランシスコ・ヴァレラによるオートポイエーシスに関する文献を読み、オートポイエーシスの概念とその概念構築の背景を理解します。また、システム理論の世代に関する河本英夫の文献を読み、オートポイエティック・システムの位置付けと特徴を理解します。

第5・6回(10/19):社会と心理のオートポイエーシス
社会学者ニクラス・ルーマンの社会システム理論に関する文献を読み、社会システムと心理システム、そして、一般システム理論での水準のオートポイエーシスの定式化について理解を深めます。

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