『思想としての社会学』(富永健一)
2008.05.19 Monday 23:51
井庭 崇
image[Book-Tominaga.jpg]image[]富永健一先生の待望の新著がついに出版された。
『思想としての社会学:産業主義から社会システム理論まで』image[] (富永 健一, 新曜社, 2008)
この本、手にとってまず最初に何が驚きかというと、その厚さ。なんと、全部で804ページ! なにはともあれ、この分量はすごい。もちろん、厚さだけでなく、内容もかなり充実している。
この本が目指しているのは、三世代にわたる9人の社会学者を取り上げ、19世紀から20世紀の社会学の潮流を総克するということだ。社会学の第一世代として取り上げられたのは、サン-シモン、コント、スペンサー、第二世代が、デュルケーム、ジンメル、ヴェーバー、第三世代が、パーソンズ、シュッツ、ルーマンだ。
目次構成は次のようになっている。
序章 日本の近代化と西洋思想―――福澤諭吉
第1部 サン-シモン、コント、スペンサー
第1章 産業主義の思想―――サン-シモン
第2章 実証主義の思想―――オーギュスト・コント
第3章 自由主義の思想―――ハーバート・スペンサー
第2部 デュルケーム、ジンメル、ヴェーバー
第4章 機能主義の思想―――エミール・デュルケーム
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