『思想としての社会学』(富永健一)
2008.05.19 Monday 23:51
井庭 崇
ちなみに、富永先生の以前の著作である『現代の社会科学者:現代社会科学における実証主義と理念主義』image[](富永健一, 講談社学術文庫, 1993)も、素晴らしい本だ。社会学の潮流を、具体的なレベルの解説まで含めて書かれていて、ためになる。僕の研究会でも何度か読んだことがある。この本が絶版になっているのが信じられない。ぜひ復刊してほしいと思う。
この『現代の社会科学者』が、社会学における様々な流れの紹介であったのに対し、『思想としての社会学』が目指しているところは、社会の「思想」としての社会学を論じるというところにある。この本から学べることは、実に多くありそうだ。
(つづく)
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