『プチ哲学』(佐藤雅彦)

2008.07.31 Thursday 23:50
井庭 崇



最後に、佐藤さんの言葉を引用したいと思う。

「『考える』ということを、自分は何のためにやっているかというと、このパン! という瞬間に生まれる『!』の『喜び』のためにやっている、といっても過言ではない。自分の頭の中で、このパン! が一日一回でも来ると『生きている』感じがして嬉しい。」(p.154)

心から同感する。僕がなんで研究活動を続けられるのかというと、この閃きの瞬間が本当に心地よいからなんだと思う。一般的なイメージでいうと、研究者というのは、なにやら小難しく考えることが好きな人だと思われているようだが、実はこのたまにくる閃きの瞬間が忘れられない人たちなのかもしれない。この閃きの瞬間こそ、研究の本質的な瞬間なんだと思う。そしてこのことは、研究以外の創造的な活動にも言えることだと思う。

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