D.A.ノーマンの著書『未来のモノのデザイン』では、自動車業界を中心とする「知的」テクノロジー・自動化された「賢い」機械を引き合いに、未来のテクノロジーのあり方を幅広い見識を元に探っています。
カーナビゲーションに代表されるように、我々を取り巻く機械はますます知的になり、それらがこれまでよりも多くのタスク遂行に際して主導権を持つようになってきています。
我々はこれら賢い機械とどうインタラクションするのか悩まなければならなくなってきています。
テクノロジーの限界を知り、正しいプロセスでデザインすることにより、人の役に立つ、よりシンプルで強力なテクノロジーを創造できる可能性が残されていることをポジティブにユーモラスに提言している本といえます。
本書はアカデミックな形式はとっていませんが、ノーマンの幅広い興味と見識により、テクノロジーを生み出す技術コミュニティと、そのアウトプットを享受すべき一般の人々とをつなぐメッセージとして、話の分かりやすさの部分だけではなく、本質的な課題として受け止めるべき話題を多く含んでいると思います。