夏期フィールドワーク

2005/8/27

3.【地域教育力再生プラン広報事業「人間国宝と語ろう」(沖縄コンベンションセンター)】

❖講師:

1.「紅型」(国指定重要無形文化財):玉那覇有公氏(H8.5.10認定)

琉球王国の代表的な染色技法である紅型。18世紀には確立したと考えられている。 紅型のすべての工程に通じると共に、伝統技法を現代感覚に沿った形で応用し作品を生み出している。紅型の文化財指定と共に、技術保持者である人間国宝として認定された。

2.「首里織」(国指定重要無形文化財):宮平初子氏(H10.6.8認定)

琉球王国時代の王都首里で発達した沖縄を代表する伝統織物技法。首里花織・ロートン織・花倉織など7種類の技法がある。 戦前の首里織の技法を幅広く習得し、7技法すべてに通じる。首里織の指定に伴い人間国宝として認定。

3.「芭蕉布」(国指定重要無形文化財):平良敏子氏(H12.6.6認定)

糸芭蕉の繊維を糸にして用いる特色ある織物技法。17世紀には琉球全域で織られていた。現在は大宜味村喜如嘉で技法が伝えられる。琉球藍や木灰の使用などすべて天然材料を用い、手くくり絣などによる素朴な伝統技法。 芭蕉布の戦後の復興に尽力し、すべての伝統的工程に通じている。芭蕉布の指定に伴い人間国宝に認定された。

❖講演内容:

各先生方の3つのブースが用意され、そこで作品展示や実例を並べながら説明を受けた。

1. 紅型について

<道具について>

・紅型を制作するための道具はすべて手作り。道具を作る会社などはなく、販売もされていない。

・ルクジューという豆腐を固めたものを下敷きにして彫りを行なう。

・染色の筆は人毛を鉛筆の芯のようにして、周りを削り長く使うように工夫されている。 (人毛で作れない場合は、市販の書道筆(小)を途中で切り、平らにして使う。)

・シーグと呼ばれる彫り刀も手作り。丸刀はカサの骨で作られている。

・糊袋の口は、弾丸の薬莢。

・糊付けのヘラもレコードの板。

・顔料を入れているのは、使い終わったビンなど、ばらばらな入れ物。

<制作工程について>

図案を描く:トレーシングペーパーに図案を描き、配色を決めて色鉛筆などで塗る

彫り:トレーシングペーパーの下にカーボン紙を敷き、その下に型紙を敷いて図案を型紙に写す。その図案の線に沿って、型紙を切り抜いていく。(伝統的図案もあれば、新しく考えた図案もある。)彫りをする場合のナイフは垂直に。ミシン針のように彫る。

糊のせ:切り抜いた型紙に、網を貼り(型紙を固定するため)、その上から糊をつけていく。

配色:以前は「配色→二度刷り」だったが、現在は1度で行なう

隈取り:配色した図柄の周辺に、一段階濃い色でぼかしを入れる。図柄の存在感が増す。 顔料は主に東京の会社から。後は中国から輸出しているものもある。 例:赤の顔料=コチニール(サボテンについている蛾)何十年も色あせない。

蒸す+糊落とし:配色が修了したら、蒸し器で蒸して、その後水につけて糊を落とす。 その後、地塗りをする場合は、また同じように地に糊を載せて、彩色して、という工程を繰り返す。

2. 首里織について

<織の種類について>

ロートン織(道屯)/テジマ=格子型にツバメなど鳥の図柄が入る/絣、ソービチー(メービチー?):絹白茶地緯絣/花倉織:絹茜地花倉織→ローズピンクの一色で、4パターンの正方形でできている/特に近くで見ると、その光沢の美しさや、一色で布の表情が変わる様子がわかる/花織り/ティーサージ


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Last-modified: 2006-02-06 (月) 15:56:46 (4914d)