Tourism Studies in SFC

初めに

今年の6〜7月、ドイツでサッカーのW杯が開催された。この期間の盛り上がりはすごく、世界のサッカー人気を物語っている。
また、日本においてもサッカー人気は急激な上昇傾向にある。1993年に、日本初のプロサッカーリーグ“Jリーグ”が誕生した。それ以来、日本においてもサッカーは身近なものになってきた。そんな中、茨城県・鹿嶋市や静岡県・清水市を初めとした、サッカーを観光要素としたまちづくりを行う地域も出てきた。
ここでは、サッカーを観光要素とするまちづくりを考える。

環境情報学部3年 猪狩良介

Jリーグについての数量的な分析

Jリーグについて

日本初のプロサッカーリーグである。発足当初は10チーム程しかなかったが、現在ではJ1チームが18、J2のチームが12の計30チームが存在する。ランクもトップのJ1と、その下にJ2が置かれる体制となった。Jリーグ100年構想という言葉も打ち出され、長期スパンで日本においてサッカーを育てていこうという意図がうかがえる。

Jリーグの地域性

Jリーグはチーム名に必ず地名を冠さなくてはならない決まりがある。これは、Jリーグが行政、チーム、住民の3つが揃わないと成り立たないためである。“地域に根ざしたチーム”がJリーグの理念なのである。しかし、地域といっても、東京や大阪のような巨大都市から、茨城県の鹿嶋市や群馬県の草津市などの小都市までさまざまな規模がある。それぞれのチームにはそれぞれの地域性に基づくチームの人気がある。私は特に小都市におけるサッカーの人気について考えたい。なぜなら、東京や大阪などの大都市と違い、小都市ではサッカーこそが街の代名詞になっており、重要なまちづくりの要素にもなりえるからである。

モデル

ここではそれぞれのチームの人気をチームの条件や地理的条件から説明する回帰モデルを作る。人気という抽象的なものを数字化するために、年間の1試合平均入場者数を指標として使う。

<仮説>
まずは自分なりの仮説をたてた。私は、大都市よりも小さな都市をホームタウンに置くチームの方がチーム人気は高く、またアクセス時間は大きい方がチーム人気は高いのではないのではないかという仮説をたてた。というのも、大都市では地元意識が欠如している、と私は思うのだ。小都市ならば地元意識が高く、また県内のいたるところから観客が来るのではないかと思う。そのため、アクセス時間も長くなるのではないかと思う。このことを実証するため、以下のモデルを考えた。

<目的変数>

  • 1試合平均入場者数
    Jリーグ各チームの2005年の1試合平均入場者数を目的変数とする。

<説明変数>

  • J1かどうか
    J1とJ2の二つがあるので、ここではダミー変数を導入した。J1ならば1、J2なら0とする。J1とJ2での観客動員数に違いがあるのかを確かめる。ここでは、J1の方が動員数(スタジアムの収容人数)は多いため、符号は大きな正の値が予想される。
  • 大都市かどうか
    ここでもダミー変数を用いる。各チームのホームタウンが大都市なら1、そうでなければ0とする。ここで大都市とは、平成18年7月1日現在で人口が100万人以上の都市と定義する。一見大都市の方が観客数は多くなり、符号は正の値をとるように思われる。しかし、大都市は地域の地元意識が薄く、それほど観客数に影響しないのではないかと思っている。
  • 年間順位
  • 各チームの2005年の年間順位を説明変数に加える。チーム人気とチームの強さがどれほど関係するのかを見るためである。J1とJ2の順位は一緒に比べることは出来ないと思うが、仮にJ2を全てJ1の下の順位として考えると(例えばJ2の1位は19位になる)、先ほどの「J1かJ2か」との相関が高くなってしまうと考え、ここではあえてJ2もそのままの順位で分析を行った(つまり各順位がJ1とJ2にそれぞれ存在する)。強いチームほどチーム人気が高いと考えるのが一般的だが、弱いチームの方がサポーターの団結力があるものなので、符号は負の値をとると予想される。
  • アクセス
    観客がどれくらいの時間をかけて観戦しにきているのかを加える。単位は分である。これは、アンケート調査から作成された「Jリーグスタジアム観戦者調査報告書」の平均アクセス時間から抜粋している。アクセス時間は少ないに越したことはないが、時間をかけて来ている方がチーム人気があるとも取れるので、ここでの符号は負に働くのではないかと予想される。
  • 同じ都道府県内に他のチームがあるかどうか
    他のJリーグのチームが同じ都道府県内にあるかどうかを説明変数に加える。ダミー変数を用い、あれば1、なければ0にする。予想としては、都道府県内に他のチームがない方が地域性は高いと思う。よって、回帰係数は負に働くのではないか。

これらを用いて、多変量分析を行った。

分析結果はまた今度☆


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Last-modified: 2006-08-18 (金) 14:45:12 (4499d)