ジェローム−ゴーストタウンからアーチストたちの町へ

まず日本のガイドブックには載ってない「ジェローム」は、かつて炭鉱業の栄 えた町です。昔のアリゾナの州都、プレスコットから少し北に位置します。昔 は炭鉱労働者の集まるバーや店で活気を呈していましたが、炭鉱が閉じられる のと同時に、人々も去り、同時にゴーストタウン化していったのだそうです。 タイクマン夫妻は、昔このジェロームに来たことがあるそうですが、そのとき は本当におばけが出そうな町だった、と言います。たしかに、鉄筋だけになっ た建物や、錆び付いた車、夜になったら本当におばけがでそうですが、今はアー チストたちの村となって、復興を果たしました。

数ヵ月先まで予約でいっぱいの「House of Joy」

これはジェロームにある「House of Joy」というちょっと変わったレストラン。 週末しかオープンしない、崖っ縁にあるレストランです。しかし、窓やドア等、 外から見えるような窓ガラスにはすべてカーテンや紙が貼られており、外から はいっさい見えないようになっています。そして、数ヵ月先まで予約でいっぱ い。予約以外のお客様はご遠慮下さい、とドアにも紙が貼られています。ちょっ と、ほんとうにお化け屋敷みたいなのですが、なぜこんなにも人気なのか、そ れは料理に評判があるからなのだそうです。タイクマン夫人も、まだ来たこと がないけれども、いつかは来てみたいわ、とおっしゃっていました。

日本にも炭鉱の閉鎖によりさびれていった町は多くあります。こうしてヒッピー と言うのかアーチストというのか私には良くわかりませんが、ちょっとクレイ ジーといいますか、フリースピリットな人々を上手に取り込み、再びこうして 人が集まるような町になったというのは、ちょっと注目してみる価値がありそ うです。


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