資料
「アンケート」
実施日:2004年10月3日(日曜日)「最終報告会」
実施対象:「.jp」「13期」「参加学生」のうち「最終報告会」参加者
有効回答数:79
平均年齢:20.7歳
アンケート質問項目数:24項目
1.
所属大学名/学部名
2.
年齢
3.
性別
4.
出身地
5.
「議員インターンシップ」経験前は政治家になることを希望していたか
6.
「議員インターンシップ」経験後は政治家になることを希望したか
7.
親戚に「政治関係者」はいるか
8.
「議員インターン」に参加したきっかけ
9.
卒業後の進路(希望/決定)
10. 購読している新聞
11. 支持する政党
12. 支持しない政党
13. 好きな政治家
14. 嫌いな政治家
15. 愛読している本
16. 尊敬する人物
17. 学級委員や生徒会役員などの経験の有無
18. 現在の日本経済の状況に対して
19. 今後の日本経済の状況に対して
20. 「世の中を変えたい」という思いはあるか
21. 小泉政権のイラク自衛隊派遣について
22. 「若者」の「政治的無関心」について
23. 「学生運動」に対するイメージ
24. 「議員インターンシップ」はあなたにとって「政治活動」かどうか
「アンケート集計結果」
1.
所属大学名/学部名(有効回答数:74名)
「参加学生」の所属大学/学部は以下のような結果となった。所属大学に関しては、本論でも述べたとおり、関東圏、特に「有名大学」と呼ばれる大学に在籍する者が多い。学部に関しては、文科系の学部が中心となっている。また、「政治学」を学んだことをきっかけに「議員インターンシップ」に参加して者も多く、そうした理由からも法学部在籍者の数が最も多いという結果となった。
〔所属大学〕
早稲田大学:11名 東京大学:11名 慶應義塾大学:9名 青山学院大学:7名
中央大学:7名 明治大学:4名 一橋大学:3名 筑波大学:2名
東京都立大学:2名 法政大学:2名 学習院大学:2名 成蹊大学:2名
日本大学:2名 同志社大学:1名 立教大学:1名 成城大学:1名 専修大学1名
駒澤大学:1名 大正大学:1名 聖心女子大学:1名 昭和女子大学:1名
桐蔭横浜大学:1名 多摩大学:1名
〔所属学部〕
法学部:33名 経済・商学部系:16名 文学部系:11名 工学部系:4名
その他:10名
3. 年齢(有効回答数:(77名)
本論でも指摘したように、「.jp」「参加学生数」の男女差は見られない。逆にその点が一つの大きな特徴であるといえよう。
男:45人(58%) 女:32人(42%)
4. 出身地(回答数:74)
「.jp」「13期」運営スタッフのほとんどが、「東京近郊」出身者で、現在も親元で暮らしながら活動していることは本論で指摘したとおりである。今回アンケートを実施した「参加学生」にも同様の傾向が見られる。尚、ここでは「東京近郊」の位置づけとして、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都・3県としている。
東京近郊:43人(58%) その他:31人(42%)
5.6. 「議員インターンシップ」経験前/後は政治家になることを希望したか
全体としては、「いいえ」・「まだ分からない」の率が9割にのぼる。本論でも指摘したことであるが、彼らのほとんどは「政治家」になることを希望して「インターン」に参加しているわけではい。また、「経験前/経験後」の移行率に関しても、ほとんど変化は見られず経験前から政治家になることを志すことなく、経験してからも変わらず政治家になることは考えていないようである。
〔経験前〕
1.はい:7人(9%) 2.いいえ:59人(74%)
3.まだ分からない:11人(14%) 4.無回答:2(3%)
〔経験後〕
1.はい:7人(9%) 2.いいえ:50人(63%)
3.まだ分からない:19人(24%) 4.無回答:3人(4%)
7. 親戚に「政治関係者」はいるか
1.はい:7人(9%) 2.いいえ:71人(90%) 3.無回答:1人(1%)
8. 「議員インターン」に参加したきっかけ
「きっかけ」に関しては、幾つかの傾向に分かれた。まず、一つ目としては、本論のI君のように「充実した経験をしたい」というもの(@)、F君のように「利己的な考え」、即ち自分の将来希望する職業へのステップとして(A)、そして「『政治』を見てみたかった」(B)、四つ目としては、「たまたま見つけて」(C)と大体このように分かれた。
@「充実した経験をしたい」
・「大学生活がこんとんとしてたから。」(中央大学・経済学部・青森県出身・19歳・男性)
・「学生の時にしか出来ない事を探していたので」
(成城大学・法学部・神奈川県出身・20歳・男性)
・「夏休みを充実したものにしたかったから。政治の現場をみてみたかったら。」
(早稲田大学・政治経済学部・岐阜県出身・20歳・女性)
A「利己的な考え」
・「政策秘書という仕事に興味があり、実際にどの様なものか自分の目で見てみたかったので」(青山学院大学・国際政治経済学部・神奈川県出身・19歳・女性)
・「公務員を目指しているため、政治家の考え方を知りたい」
(東京大学・法学部・兵庫県出身・21歳・女性)
・「コネ」(早稲田大学・社会科学部・和歌山県出身・23歳・男性)
・「議員の方に知り合いがほしかったから」
(桐蔭横浜大学・法学部・長野県出身・20歳・女性)
B「『政治』を見てみたかった」
・「どのような人が政治に関わっているのか知りたかった。」
(中央大学・総合政策学部・岐阜県出身・21歳・女性)
・「議員にはきっと自分はならないだろう…だからこそ、議員インターンをしようと思いま
した!ちがう世界を見てみたかった。」
(慶應義塾大学・商学部・神奈川県出身・21歳・女性)
・「大学で政治学を学んでいるから」
(慶應義塾大学・法学部・東京都出身・21歳・男性)
C「たまたま見つけて」
・「インターネットでたまたま見つけてやってみました」
(筑波大学・社会学部・山口県出身・19歳・男性)
・「企業のインターンを探している時、たまたま議員インターンを見つけた。」
(成蹊大学・経済学部・東京都出身・19歳・男性)
・「たまたま大学の掲示板にあった。」
(中央大学・文学部・東京都出身・19歳・女性)
9. 卒業後の進路(希望/決定)
1.会社員:36人(45%) 2.進学:12人(15%) 3.政治家:2人(3%)
4.公務員:19人(24%) 5.その他:6人(8%) 6.無回答:4人(5%)
・「会社員」の内訳:「マスコミ」3人、「金融」3人、「広告」2人、「コンサル」2人、「証券」2人、「IT」2人、「商社」1人、「不動産」1人、
「アパレル」1人、
・「その他」の内訳:「教員」1人、「行政書士」1人
10. 購読している新聞
朝日新聞購読者は全体で47%と約半数を占め、全国の販売部数比率、朝日新聞17.63%と比べるとかなり高い数字を示している。また、日経新聞も21%(全国比率6.44%)と高い。
「東京近郊」に住んでいる者が多いため、「地方紙」を購読している人は限りなく少ない結果となった。
読売のみ:8人(10%) 朝日のみ:28人(36%) 毎日のみ:3人(4%)
日経のみ:11人(14%) 産経のみ:1人(1%) 読売と朝日:3人(4%)
読売と毎日:1人(1%) 読売と日経:4人(5%) 朝日と毎日:1人(1%)
朝日と日経:5人(6%) 日経と産経:1人(1%) その他:3人(4%)
無回答:10人(13%)
その他:神奈川新聞、東京新聞など
11.12. 支持する政党/しない政党
「支持政党」に関しては「支持政党なし」が約半数の52%、続いて民主党(22%)、自民党(14%)と続く。
「支持しない政党」は、本論でも述べたように、共産党が全体で34%、公明党は全体で31%とこれら二党で半数以上を占める。また、民主党を支持しない政党とした者は一人もいなかった。
〔支持政党〕
1.自民党のみ:11人(14%) 2.民主党のみ:17人(22%)
3.社民党のみ:1人(1%) 4.共産党のみ:2人(3%)
5.自民党と民主党:2人(3%) 6.自民党と公明党:1人(1%)
7.支持政党なし:42人(52%) 8.無回答:3人(4%)
〔支持しない政党〕
1.自民党のみ:6人(5%) 2.公明党のみ:7人(9%)
3.社民党のみ:1人(1%) 4.共産党のみ:8人(10%)
5.自民党と公明党:5人(6%) 6.公明党と共産党:6人(8%)
7.社民党と共産党:6人(8%) 8.公明党・社民党・共産党:4人(5%)
9.支持しない政党なし:27人(33%) 10.その他:2人(3%)
11.無回答:7人(9%)
・公明党不支持率:31% ・共産党不支持率:34%
13.14. 好きな政治家/嫌いな政治家
「好きな政治家/嫌いな政治家」というのは、あまりいないというのが全体の傾向であった。「回答例」を見てみても、あまり政治的な傾向は見られない。
また、インタビュー調査の際、「好きな政治家/嫌いな政治家」がいない理由を問うてみたところ、「尊敬できる政治家に出会ったことがないから」(F君)といった回答が返ってきた。
1.回答:35人(44%) 2.いない・無回答:44人(56%)
回答例:インターン先の政治家9人、小泉純一郎3人、石原慎太郎3人、鈴木宗男2人、
海外・歴史上の政治家2人 など
1.回答:23人(29%) 2.いない/無回答:56人(71%)
回答例:田中真紀子4人、橋本龍太郎2人、小泉純一郎2人、福島瑞穂2人、
森喜朗2人 など
15.
愛読している本
「愛読している本」はないと答えた人は全体の58%であった。回答した者の中の傾向としては、@、歴史系、Aビジネス系、B小説、C学術系、Dその他の四つに分かれた。
1.回答:33人(42%) 2.ない/無回答:46人(58%)
@歴史系
・『坂之上の雲』 ・『竜馬がいく』 ・「歴史学系」 ・「歴史小説」 など
Aビジネス系
・『日経ビジネス』 ・『週間東洋経済』 ・「経営戦略関係」 など
B小説
・『ノルウェイの森』 ・「純文学」 ・松本清張『点と線』
・シドニー・シェルダン など
C人文/社会科学系
・『敗北を抱きしめて』 ・ハイエク『隷属への道』 ・「政治理論/日本政治」
・アラン『幸福論』 ・『差別と権力』 ・「公共政策」 など
Dその他
・「戦争論」 ・『ゴーマニズム宣言』 ・「本は苦手」 など
16. 尊敬する人物
「尊敬する人物」に関しては、全体の約半数から回答を得ることができたが、その内訳としては、「歴史上の人物」(@)、「両親・親族」(A)、「恩師」(B)、その他(C)に分かれた。「愛読している本」においても、「歴史関係」が挙げられたように、「歴史モノ」は全体の2割ほどの参加者から支持される傾向が見られる。
1.回答:44人(56%) 2.ない/無回答:35人(44%)
@ 「歴史上の人物」:14人
・高杉晋作 ・ケネディー ・田中正造 ・児玉源太郎 ・坂本竜馬 ・福沢諭吉 など
A 「両親・親類」:12人
・両親 ・祖父母 ・彼氏 など
B 「恩師」:5人
・ゼミの先生 ・高校時代の担任 ・予備校の先生 ・高校時代の恩師 など
C その他:18名
・鈴木宗男 ・宮崎はやお ・筑紫哲也 ・ごみ収集のおじさん ・緒方貞子 ・ユング
・武富士の会長 ・タリーズ社長 ・小田実 など
17. 学級委員や生徒会役員などの経験の有無
これまでの学校生活を通じて、学級委員や生徒会役員などと呼ばれるものに関わったことがあるかを聞いてみた。結果としては、はっきりとした傾向が見られた。「ある」と答えた者が、45人と全体の56%という数字であった。全国平均値をここでは紹介することはできないが、一クラス数人が就く役職である学級委員や生徒会役員を半数以上の人が経験しているというのは一つの傾向として捉えることはできる。
1.ある:45人(56%) 2.ない:32人(41%) 3.無回答:2人(3%)
18.19
現在/今後の日本経済の状況に対して
「不景気」、「景気低迷」、「失業」などの言葉がメディアによって騒がれている現状の中、彼らが日本経済の状況に対してどのような認識を持っているのかを問うてみた。「現在の状況」としては、やはり「悪い」とした者が46人と全体の半数以上(57%)にのぼり、「ふつう」(27%)と続き、「良い」とする者は13%に留まった。一方、「今後の状況」に関しては、「良くなる」が37%と最も高く、「今と変わらない」34%、「悪くなる」とした者は25%と最も低い。即ち、「現状は悪いが、今後良くなる」と考える者が多数派を占める結果となった。
〔現在の日本経済〕
1.良い:10人(13%) 2.ふつう:21人(27%) 3.悪い:46人(57%)
4.無回答:2人(3%)
〔今後の日本経済〕
1.良くなる:29人(37%) 2.今と変わらない:27人(34%)
3.悪くなる:20人(25%) 4.無回答:3人(4%)
20. 「世の中を変えたい」という思いはあるか
「運営スタッフ」に対するインタビューにおいては、全体の9割が「ある」と答えたが、「参加学生」においては若干トーンは落ちたものの44人、全体の55%が「ある」と答えている。「どのように変えたいか」という自由記述欄には、「運営スタッフ」と同じような傾向が見られた。@国家観、A「政治的無関心」、B教育、Cその他、大きく分けて四分類してみた。
1.ある:44人(55%) 2.ない:6人(5%) 3.わからない:25人(32%)
4.無回答:4人(5%)
@「国家観」
・「他国の顔色をうかがわない、世界的にリーダーシップを発揮できる国にしたい」
(駒澤大学・法学部・新潟県出身・20歳・男性)
・「敗戦によって、失われてしまった自己決定権を回復し、無責任社会を終わらせる」
(青山学院大学・法学部・東京都出身・20歳・男性)
・「日本のことを嫌いな若者がいる世の中を国民全体が自分の国を好きで誇りに思えるようにしたい。」(東京大学・法学部・兵庫県出身・21歳・女性) など
・「権利ばかりを主張する人々が多数いるこの世の中、義務を重んじる人々をたくさん作っていきたい」(日本大学・経済学部・神奈川県出身・21歳・男性)
A「政治的無関心」
・「あるんだけどどう変えようとかはない。ただ人々の持っている政治への悪いイメージや無関心をなくし、全員参加型の政治にしなければならないのではないかと、このインターンを通して感じた。」(筑波大学・社会学部・山口県出身・19歳・男性)
・「投票率100%」(成城大学・法学部・神奈川県出身・20歳・男性) など
B「教育」
・「根本的なシステムから、日本をかえてゆきたい。特に日本の教育!高校生からインターンをとりいれたり…大学受験のために生きる。就活のために生きるみたいな風潮を根こそぎ直すような、もっといい教育スタイルを日本にとり入れて、真の学びができるようにしたい。」(慶應義塾大学・商学部・神奈川県出身・21歳・女性) など
C「その他」
・「とくに今はビジョンはないが、それぐらいの人間になりたい」
(東京大学・経済学部・福岡県出身・21歳・男性)
・「今の若い人がもっと他の人のことを考えるようにしたい」
(早稲田大学・商学部・徳島県出身・20歳・男性)
・「手の届く範囲で人を笑顔にしたい」(22歳・男性)
・「コミュニケーションツールを増やしたい」
(明治大学・商学部・東京都出身・21歳・男性)
・「女性差別をなくしたい」(早稲田大学・法学部・東京都出身・22歳・女性)
・「根本から変えたい。大地震が起きて欲しい。」
(中央大学・経済学部・青森県出身・19歳・男性) など
21.
小泉政権のイラク自衛隊派遣について
全体的にバラつきが見られたが、「どちらとも言えない」と答えた者が44%でトップ。理由に関してはインタビュー調査と同様に、「賛成派」(@)、「反対派」(A)、「どちらともいえない派」(B)の三つに分けてみた。
1.賛成:17人(22%) 2.反対:26人(33%)
3.どちらともいえない:35人(44%) 4.無回答:1人(1%)
@「賛成派」
・「自衛のためには実際の経験をすべき」
(東京大学大学院・工学研究科・千葉県出身・23歳・男性)
「全く手足の無い国家である状態よりは前進している」
(東京大学・経済学部・東京都出身・21歳・男性)
・「アメリカの傘の下にいる以上、仕方がない」
(東京大学・法学部・熊本県出身・20歳・男性)
・「日本はアメリカの力を借りないと(協力しないと)、国が成り立たない事は確実。又、国際協力という意味でも、派遣は賢明であった。」
(聖心女子大学・文学部・東京都出身・19歳・女性) など
A「反対派」
・「いつか徴兵制がひかれる気がして」
(多摩大学・経営情報学部・神奈川県出身・21歳・女性)
・「憲法に基づく判断が必要だと思う。憲法に少しでも反することをすべきではない」
(明治大学・政治経済学部・東京都出身・19歳・男性)
・「軍事協力、安全保障強力をしなければ国際社会で認められないという気持ちはわかるが、やはり日本は独自の路線を考えてほしい」
(一橋大学・社会学部・東京都出身・21歳・男性) など
B「どちらともいえない派」
・「理性と感情とで意見が違う」(慶応大学・経済学部・東京都出身・20歳・女性)
・「人道的援助という目的に対しては賛成、しかし、国民への説明がとてつもなく下手」
(青山学院大学・国際政治学部・神奈川県出身・19歳・女性)
・「アメリカに依存して成り立っている国なので、派遣しない訳にはいかなかったと思います。しかし、今の平和憲法に反してると思いますし、日本が標的になるかもしれないし、日本の平和がおびやかされると思うので賛成はできません」
(法政大学・経営学部・神奈川県出身・20歳・女性) など
22.
「若者」の「政治的無関心」について
・「自分自身もそれほど政治意識が高くない」
(早稲田大学・法学部・東京都出身・22歳・女性)
・「政治に興味を持たないでも、何とか暮らしていけるので、その状況が変わらないかぎり関心は向上しないと思う」(慶應義塾大学・法学部・埼玉県出身・19歳・男性)
・「政治意識というよりもあらゆる意識自体が低下しているのではないか」
(東京大学・経済学部・兵庫県出身・22歳・男性)
・「(若者の政治意識の低下)のこと等も、様々な角度からメディアが取り上げているにもかかわらず、私の周りで議論はなかった。情報が多すぎて、政治まで興味の向かない学生が多いのでは?」(青山学院大学・経営学部・東京都出身・21歳・女性)
・「中学卒・高校卒の人と大学卒の人では違うし、時代状況や社会との相関関係との間で、このステレオタイプがもっと多様に明らかにされてほしいと考えます」
(同志社大学大学院・文学研究科・東京都出身・26歳・男性)
・「最初は興味があるのにそれがどんどん薄れていくのが問題だと思う」
(青山学院大学・国際政治学部・熊本県出身・20歳・女性)
・「市民革命を日本は経験していないため、いわゆる統治客体主義の結果の一つだと思う」(青山学院大学・法学部・東京都出身・20歳・男性)
・「無理ないと思う。だって勉強しない、真剣じゃない政治家が多いから!」
中央大学・文学部・東京都出身・19歳・女性)
・「事実だと思う。コワイ事だと思う」
(慶応義塾大学・商学部・神奈川県出身・21歳・女性)
・「実は大人が言っているだけ」
(専修大学・ネットワーク情報学部・富山県出身・21歳・男性)
・「そんなことはないと思う。同世代の友人も政治に関心を持っている。それを発信する機会が少ないだけ」(東京大学・文学部・島根県出身・22歳・男性)
23.
「学生運動」に対するイメージ
・「こわい。浅間山荘など。でも、気持ちわかります。ひどくこわいことが、国会で平気で承認されてる・・・。」(中央大学・文学部・東京都出身・19歳・女性)
・「かたよった人たち」(東京都立大学・法学部・沖縄県出身・21歳・女性)
・「どちらかというとマイナスイメージ(思想的背景があると思ってしまう)」
(早稲田大学・商学部・東京都出身・19歳・男性)
・「遠い世界。当時の熱さが今の学生にはないと思う」(早稲田大学・法学部・埼玉県出身・20歳・女性)
・「激しくて、人が死んだり、たいほされたりする。やってた人は、みんな留年しまくっているというイメージもあります・・・。」
(法政大学・経営学部・神奈川県出身・20歳・女性)
・「昔。今はもうない。」(早稲田大学・政治経済学部・岐阜県出身・20歳・女性)
・「国の将来を担う若者が、問題意識を持って改善しようと行動することは良いことだと思う」(明治大学・政経学部・埼玉県出身・20歳・女性)
・「学生が意見を出すのは賛成だが、暴力的な行為に対しては反対です。」
(早稲田大学・政治経済学部・愛知県出身・23歳・男性)
・「現在の自分には、学生運動の意義は見出せないが、政治に対してそれほど強い熱意を持った昔の学生はすごいと思う」(東京大学・法学部・熊本県出身・20歳・男性)
・「学生運動も必要でしょうね。右側の人が多い。左側を熱くしていきたい。」
(青山学院大学文学部・神奈川県出身・22歳・男性)
・「学生運動も1つの思想『思想』になってしまったため、連合赤軍などの極左になってしまったのだろう」(青山学院大学・法学部・東京都出身・20歳・男性)
・「ヒッピーってかんじがします。」(青山学院大学・文学部・静岡県出身・21歳・女性)
・「右よく。」(早稲田大学・法学部・東京都出身・20歳・女性)
24. 「議員インターンシップ」はあなたにとって「政治活動」かどうか
約7割の「参加学生」が「議員インターンシップ」を「政治活動」ではないと答えている。さらに、「政治活動である理由」(@)と「政治活動ではない理由」(A)を聞いてみた。
1.である:21(27%) 2.でない:54(68%) 3.無回答:4(5%)
@「政治活動である」
・「最初はそうは思っていなかったが、ビラ配りや街頭演説・戸別訪問を繰り返すうちに、“他人から見たら”これは政治活動と変わらないと感じるようになった。」
(聖心女子大・文学部・19歳・東京都出身・女性)
・「ビラ配りやポスティングなどは立派な政治活動」
(一橋・法学部・21歳・東京都出身・女性)
・「実質的に議員秘書として活動していることが多かったので政治活動と言わざるをえない」(東京大学・法学部・20歳・熊本県出身・男性)
A「政治活動ではない」
・「知り合いとか、親とかには、カンチガイされる。」
(東京大学・大学院工学部・22歳三重県出身・男性)
・「見学という感じだから」(青山学院・文学部・21歳・静岡県出身・女性)
・「議員インターンは『社会勉強』だと思う」
(慶應義塾大学・法学部・19歳・熊本県出身・男性)
・「本当の政治活動は学生ができるほど甘いものではないと思います。」
(東京大学・経済学部・22歳・兵庫県出身・男性)
「.jp」「運営スタッフ」の一週間
「.jp」の「運営スタッフ」がどのような生活を送っているのか、「新スタ」で、「14期」から「学生集客統括」という「重職」に就くG君に「ある1週間」を聞いてみた。
尚、紹介してくれた1週間は、9月5日(日)から9月11日(土)までの1週間で、大学は「夏休み」期間となっている。
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午前 |
午後 |
9月5日(日) |
「.jp」「中間報告会」 |
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9月6日(月) |
「.jp」「中間報告会」 |
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9月7日(火) |
「.jp」の「予算編成」などの事務作業を自宅でやる |
アルバイト(塾の講師)の後、友人と食事→泊まる |
9月8日(水) |
昼まで友人の家に |
「.jp」の友人、理事らと、「ローカル・マニフェスト検証大会」(*)に参加 |
9月9日(木) |
「.jp」の「予算編成」などの事務作業を自宅でやる→他拠点との連絡 |
「.jp」関東スタッフ、理事とその仲間との「飲み会」→朝まで |
9月10日(金) |
昼間で寝る |
筆者のインタビューを受ける→アルバイト |
9月11日(土) |
「.jp」の「予算編成」などの事務作業を自宅でやる |
大学のゼミの作業を自宅でやる |
*「ローカル・マニフェスト検証大会」:地方政府が掲げた「マニフェスト」を検証するシンポジウム。早稲田大学公共政策大学院が主催
参考文献
アーレント・ハンナ『人間の条件』(ちくま学芸文庫、1994年)
アーレント・ハンナ『暴力について』(みすずライブラリー、2000年)
ウェーバー・マックス『職業としての政治』(岩波書店、1980年)
小此木啓吾『モラトリアム人間の時代』(中央公論、1990年)
奥野卓司「マイコン少年の想像力」(『世界』1984年6月号)
小熊英二『〈民主〉と〈愛国〉』(新曜社、2002年)
小熊英二・上野陽子『〈癒し〉のナショナリズム』(慶応意義塾大学出版会、2003年)
遠藤惣一・光吉利之・中田実編『現代日本の構造変動』(世界思想社、1991年)
小谷敏『若者たちの変貌』(世界思想社、1998年)
加藤哲郎『現代日本のリズムとストレス』(1996年、花伝社)
玄田有史・曲沼美恵『ニート』(幻冬舎、2004年)
国民政治年鑑編集委員会『国民政治年鑑』(日本社会党中央本部機関紙局、1976年〜1995年)
桜井厚『インタビューの社会学』(せりか書房、2002年)
佐藤郁哉『暴走族のエスノグラフィー』(新曜社、1984年)
柴野昌山『現代社会の青少年』(学文社、1980年)
ジョーンズ・G、ウォーレス・C『若者はなぜ大人になれないのか』(新評論、1996年)
新人類研究会編『新人類読本』(日本能率協会、1986年)
添谷育志『現代保守思想の振幅』(新評論、1995年)
田尾雅夫・川野祐二編『ボランティア・NPOの組織論』(学陽書房、2004年)
田中尚輝『ボランティアの時代』(岩波書店、1998年)
田中弥生『「NPO」幻想と現実』(同友館、1999年)
高橋歩・佐藤大吾プロデュース/NPO法人ドットジェイピー監修『オモシロキコトモナキ世ヲオモシロク』(サンクチュアリ出版、2003年)
中村政則『現代史を学ぶ』(吉川弘文館、1997年)
林香里『マスメディアの周縁、ジャーナリズムの核心』(新曜社、2002年)
ピエール・ブルデュー『政治』(藤原書店、2003年)
フェリー・リュック/ルノー・アラン『68-86年 個人の道程』(法政大学出版局、2000年)
古閑博美『インターンシップ』(学文社、2001年)
ホワイト.W『ストリート・コーナー・ソサエティ』(有斐閣、2000年)
牧原憲夫『客分と国民の間』(吉川弘文館、1998年)
丸楠恭一・坂田顕一・山下利恵子『若者たちの<<政治革命>>』(中公新書ラクレ、2004年)
三上治『1960年代論U』(批評社、2000年)
見田宗介『現代社会の社会意識』(弘文堂、1979年)
文部省・通商産業省・労働省『インターンシップの推進に当たっての基本的な考え方』(文部省・通商産業省・労働省、1997年