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Mars 31, 2005

変わらないもの

□50年前の国会答弁
野坂参三(共産党)「全ての戦争を放棄するのではなく、自国を守るための戦争は正しいとすべきではないか」
吉田茂(自由党)「近年の戦争の多くは防衛の名によって行われた。よって日本はすべての戦争を否定し、放棄する」

結局あれから変わったのは立場だけ、か。
(お前は何歳だ)

□25年以上前のフォークソング
「変わらないものを何かにたとえて
そのたび崩れちゃ誰かのせいする」

牛丼、子供の安全、踏み切り、まちなか。
近代の公共圏の基本は、隣の席の人を信じること。
それは安全と同義なんかじゃない。

悪者を犯人ひとりにおしつけて、切り捨てて、必死に自分を守ろうとする。
イデオロギーの対立を皮肉った歌が、今じゃ別の文脈で意味を持ってしまう。
(ていうか中島みゆきです。恥ずかしい)

□10年前のラブソング
「このままいつかは終わっちゃうのかな
ちょっとだけゆとりが この頃持てない」

移ろいやすいのに、泣き虫。なのに強がる。
そんな人は可愛くて、守ってあげたくもなるのかも知れないけど、
愛想つかされたら終わりだよ。
(別に特定の個人のことじゃないですよ)

考えようによっては、国旗国歌法案だったり、盗聴法にしても、人権擁護法にしても、法律として堂々と施行するという点が、健全というかバカというか可愛いというか。認知科学や、広告代理店のノウハウを使えば、たとえばギミックを工夫して思想や嗜好を植え付けるようなことは可能そうじゃない?卒業式で国歌なんて強制しなくても、スタジアムに行けば大合唱が聞こえる時代。それを何らかの方法で掬い上げたほうが、コストも少ないだろうに(そういう話は復古的じゃない改憲派のひとはよく言っているけど)。それをしないで、上からルールで押しつけるって、バカか真面目のすることだと思う。

きっと、真面目すぎるんだろう。
だから、大丈夫だと、辛うじて信じてみる。

投稿者 POE : Mars 31, 2005 08:34 FM

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