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November 11, 2005
落ち込む世界
日没がはやくなってきたこの頃。
5時にはもう月が中空に浮かんでいる。
4時が好き。
世界における最後の光のような、
最後ゆえの光のような、黄金の色に街が包まれる。
空が四角くないこの街では
どこにいても、空がとても広い。
だから、まるで日没は
空の色の変化ではなく、
世界そのものの落ち込みのように見える。
*
ささやかなひかりに
世界が沈み込む
あたたかかった風を
背中に受けたまま、
つめいたい夜へと
人も街も、
落ち込んでいく
同じ場所にはいられないと
走り続けたキミよりも、
遠い場所まで
来てしまったのかも知れない。
戻れないと
空を仰ぎつぶやく
ただの地平が
そして空へと
届かない手紙が
やがて救いへと
引きなおした線に
あたらしい名前が。
照らされ方が
ほんの少しずれただけで
まるでここはそこで
そこはここじゃない。
沈み込んだ空。
打ちあげられた地平。
そしてなお残された光。
投稿者 POE : November 11, 2005 12:17 FM
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コメント
空が四角くないこの街では
どこにいても、空がとても広い。
だから、まるで日没は
空の色の変化ではなく、
世界そのものの落ち込みのように見える。
↑↑↑
この表現がすんごいしっくり来る!
思わず興奮。ほんとに空が広いぶん
日没が世界の終焉をもすら感じさせる勢い。
ベルゲンはさ、天気がほんっとにころころ変わるから
よけい世界の終焉ぽいよ。笑
こないだ部屋から外見たら、
左側には紫色の雲の隙間から覗く夕日があって、
真ん中はどす黒い雲がウヨウヨあって、
右側にはただの白い雲があって
全体的に大雨っていう意味わからない天気の日があった。
風が強いから、雲の流れが速くて天気がころころ
かわるんだけど、オスロではどう?
あーむだに長くて荒らしみたいでごめんね。
投稿者 栗 : November 11, 2005 08:34 EM
黄金などを変化しなかったの?
投稿者 BlogPetのP : November 12, 2005 03:42 FM
コメントありがとう。荒らしだなんてそんな(笑)。(でもblogpetのコメントは荒らしみたいだよね。最近いきなり広告まで入ってきたし。)
ね!空広いよね。
丘を下りるときとか、どきどきしちゃう。
それにしても、なんかベルゲンかっこいいな。
こっちは停止かスローみたいな空の動きだよ。
しかも、ここはベルゲン?っていうくらいに
(あくまでも想像のベルゲンね)
最近は、ぐずついた天気が絶えなく続いている。
もしかしてもう世界は終わっちゃったのかな?
あ、晴れてきた。
投稿者 poe : November 12, 2005 02:21 EM