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August 14, 2006

フィナーレ

昨日は同窓会に行ってきた。
思ったよりも色んな人が来ていて、思ったよりも楽しかった。
(相対評価は気が楽でいいよね)

記憶だとか、しぐさだとか、振る舞いだとかは、
他人や場所の中にあるのかなって改めて実感。
他人の中っていうか、自分と他人の中間領域に辛うじて
表出しうるのかなあ。

今日はいわゆる「聖断」によってポツダム宣言の受諾が日本で決まった日。
じゃあ何で今日が終戦記念日じゃないかといえば、
一番大きな理由はアメリカの「フィナーレ」のためだと思う。

ワシントンへポツダム宣言受諾の電報が届いた後、
アメリカは残った爆弾を処分するために、
B-29、766機を総動員して、14日夜から15日未明にかけて
秋田や小田原など五都市で大規模空襲をした。

死者400人近く、負傷者3000人以上。
だから、今日のニュースを見ていれば、
被害にあった都市での慰霊祭が結構行われている。

原爆は、日本の戦争を止めるために仕方なかったっていう
屁理屈がまあ広く受け入れられているけど、
このフィナーレにアメリカはどんな言い訳をしているのかな。

まあ、というわけで、たくさん人が死んでいるので、
今日を敗戦とも終戦記念日とも呼べないというささやかなトリビアでした。

投稿者 POE : August 14, 2006 11:28 FM

コメント

昭和天皇の「聖断」については、小堀圭一郎さんの『宰相 鈴木貫太郎』がお勧めです!
小堀さんは、あまり信用できない学者さんですが(小川和夫「樗牛と鴎外」S.52『東洋大学大学院紀要』13集「追記」参照)、この本は、感動的で、文句なしに傑作だなぁ、と(勝手に)思ってます。
まだ、読んでないのでしたら、ゼヒ!!

投稿者 and monaka : August 14, 2006 11:26 EM

コメントありがとうございます。
小堀さんは確か有名な保守派の方ですよね。
お勧めの本、小説のような感じで読んでみようと思います。

投稿者 poe : August 15, 2006 01:50 EM

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