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Januar 14, 2013

27 ways, and so on...


東京の闇が好きだった
世界が暗くなる瞬間
光たちが一気に騒ぎ出すから

絶望の国のほうが
希望が見つけやすい

僕は気付かないうちに
何を手にして、何を失くしてきたのかな

だけど「君に会えてよかった」だとか
「この景色を目にしてよかった」とか
そんな風に思える瞬間が一つでも、二つでもあったなら、
それでいいんじゃないって思えるようになった

今年もまた上海に何度か行ったね
すっかり会わなくなってしまった
君のことを今でも思い出すよ

ハイビジョンの向こう側には
別に魔物がいるわけではなかった

クラクフで見た青空
それは線路を通じて、あの絶望へと続いている
草原の先は、はるか見晴るかせない

札幌へ向かうタクシーの中
少し酔った君がいった言葉
2年越しに少し、つながれた気がした

Dalian in summer 2011
Hokkaido in autumn 2012
それがハイライトだったのかも

僕たちは色んなものを忘れていく
世界にはどうせ、取り戻せないものばかりが転がっている

希望が増えていくほど
新しい希望が見えにくくなるわけじゃない

東京の闇が好きだった
夜明け前
世界が一番に暗くなる瞬間
さっきまでの光が
一気に騒ぎ出すんだから

投稿者 POE : 11:13 EM | コメント (0)

Januar 02, 2013

Another Last Song

世界最後の夜を
伝えるネットラジオ
WIFIはまだ生きてるんだな
そんなことが、嬉しい
静かに伝えられる
この世界の真実は
先週見た映画よりも
二人の枕物語よりも陳腐だったよ

この夜のことは
誰がどんな物語にするのだろう
誰にも伝えられることなく
埋れていくだろう奇跡のようなシナリオを
今度会ったときには教えてね

しっかりと空を見上げて
最後の夜を焼き付ける
地平線が見えない街では
高層ビル群に星が沈んでいく

何事もないかのように別れた
いつものように別れれば
明日もまた会えるんじゃないかと思った

そして、いつもの暗闇
慣れ親しんだ闇

あの光を忘れないよ
すべて変わっていく世界を忘れないよ

終わりと始まりは見極めにくい
どちらも眩しくて
うまく目が開けられない

ガードレールに昇って
鉄格子に掴まる
ここは世界の中心でも端っこでもないから

鉄橋が震えるたびに
朝日を望んだ
あのビルさえなければ
今日も一日が始まるんじゃないかと期待した

投稿者 POE : 05:32 EM | コメント (0)