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担当授業

2009年度春学期

感覚の生理と心理(水曜1限)

 人間は常に外界から情報を取り入れ、その情報を処理した結果に基づいて行動しています。そのため、情報の取り入れ口である各種感覚機能に関する理解を深めることは人間の行動の理解に繋がります。これは人間にとって安全かつ快適な環境を設計する上で欠かせない課題です。
 本講義では、上記のように人間を入力・出力を伴う「情報系」として捉え、外界の情報が視覚や聴覚などの感覚を通してどのように取り入れられているかについて学びます。その際、心理的な側面を主な対象とし、生理的な側面については必要最小限触れる程度にとどめます。入力情報とそれに対する人間の心理的な反応の関係を理解するうえで必要な、両者の計測・記述法についても併せて学習します。

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人間環境設計論(木曜1限)

 日常生活の中で人間は常に周りを取り囲むもの、すなわち環境と対峙しています。ある気候条件の中に身を置くこと、何か道具を使うこと、ものを見ることなど、これらはすべて環境との対峙の例です。
 人間と環境の対峙がうまく行くためには環境が人間の特性と合っていることが必要です。そこで本講義では、人間にとって好ましい環境設計を目指す「人間工学」と呼ばれる分野で必要とされる基礎事項を学びます。考慮すべき人間の身体特性や感覚の心理的・生理的側面を計測・記述する方法、得られた知見の設計への応用の仕方や応用した結果の評価法について解説するとともに、人間工学的設計の実例を紹介します。この講義を通じて人間工学的センスを養って欲しいと思います。

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研究会A:人を測って人を知ろう〜エルゴノミクスとジェロンテクノロジー〜(火曜4〜5限)

 「人間工学」(エルゴノミクス)は人間と環境の調和を目指す学問です。ここで言う「環境」は人間を取り囲むものすべてを意味します。したがって、私たちが手にする道具も、日々見ているディスプレイも、作業をしている部屋も、規模の差こそあれ、すべて私たちにとっての環境です。それらが私たちに合っている、すなわち道具が使いやすい、ディスプレイが見やすい、作業をしている部屋の居心地が良いとすれば、そこにはエルゴノミクスの研究の成果が何らかの形で生かされているはずです。
 このように人間と環境の調和を実現させるためには、人間の特性を的確に把握することが必要です。人間が外界から情報を受け取ってからそれを処理した結果に基づき何らかの行動を起こすまでの一連の流れをさまざまな手法を用いて観察・計測することにより、人間の心理特性、生理特性、身体特性を把握することが可能となります。そのような研究はこれまで若い人のみを対象に行われてきましたが、高齢社会において高齢者を対象にした研究が重要であるのはいうまでもありません。高齢者を対象にした場合は高齢者の自立した生活を支援する技術を研究するジェロンテクノロジーという学問分野との関連も非常に強くなります。
 本研究会では自ら人間と環境のかかわりに関する問題を発見し、それを解決するために必要な科学的手法を習得し、その手法を用いた実験の遂行を通して問題解決を行います。したがって、履修者自身が研究テーマを設定することになります。身近なところにも研究テーマはたくさんあります。ぜひ自分が夢中になれるテーマを見つけてください。手法の習得にあたっては「先に学んだ者が師である」をモットーとしています。継続して研究プロジェクトを履修している学部生や大学院生による講義・指導を中心に進めていきます。履修者はディスカッションを通じて自分の研究テーマと研究手法を決定し、実験を遂行します。得られたデータを分析・考察し問題を解決した結果は学期末に発表していただきます。このように「人を測って人を知る」というプロセスを通じ、人間と環境の良好な関係を実現する、つまり「人のために造る」ための人間工学的センスを身につけていただきたいと思います。
 なお、本研究会はポリシーと研究手法を共有する 永野智久研究会と合同で実施します(同じく合同で実施していた加藤貴昭研究会は担当者留学のため2008年度春学期は開講しません)。

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大学院プロジェクト科目:スポーツサイエンスとコグニティブエルゴノミクス

 スポーツサイエンスとコグニティブエルゴノミクスプロジェクトでは人間工学的な手法を用いて、人間と環境の整合を図る為に様々な研究活動を行っています。人間の主観という曖昧なものを計る主観評価手法と、人間を客観的に計測する他覚的評価手法を組み合わせることにより、Webユーザビリティに関する研究、様々なスポーツに関する研究、高齢者環境に関する研究、消費者行動に関する研究、人間の感性を明らかにするHuman Modelingの研究などをすすめています。

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