同期現象と呼ばれる現象がある。正確な定義ではないけれど、簡潔に言えば、意図せずに行っているミクロの現象をマクロレベルで見ると、そこにある種の調和や秩序が存在するかのように見える物理現象だ。蛍の発光から人間の生態などに同期現象がある、と言われる。ノイズからの秩序形成という意味で、この概念は社会システムや現代の市場の在り方と相性がいいと思っている。具体的なところにまでは、全然到達していないのだけれど。
スティーブン・ストロガッツの以下の入門書は、蔵本由紀さんの新書(http://web.sfc.keio.ac.jp/~ryosuke/sociologs/2007/12/post-41.html)と並んで最も読みやすい本だと思う。以前から研究室にあって、読みたいと思っていたのをようやく手に入れて読了した。科学読み物としても魅力的な文体だと思う。ところで、同期現象を扱う本には、このレベルと次のレベルの本の間に大きな開きがあってなかなか厳しい。

