政策学と社会学は両輪の関係にならなければならないと思う。
政策学は<社会>の中で問題発見・解決を行うための思考枠組みだ。
昔風に言えば、社会工学に近い。
PDCA(Plan Do Check Action)サイクルの中で、ある政策がある目的を達成するために有効に機能しているか、ということを常に評価・確認しながら、課題達成を実現しようとする。
しかし、往々にして問題解決の前提となる社会についての
思考が置き去りにされがちだ。
また、政策学は対象へのコミットメントが要求される時点で、
厳密な意味では科学とは言えないのかもしれない。
他方、社会学は伝統的に、「<社会>とは何か?」という
問題意識を有している。
デュルケム以降、パーソンズ、ルーマンと継承される「社会(秩序)はいかにして可能か?」という問いが代表的だ。
この社会の社会性を問うという思考伝統は重要だ。社会について考える上で不可欠だ。
だが、社会学は社会学で、現実的な分析手法や政策的コミットメントに体する意識があまり高くないという問題もある。そして社会学も政策学も既に学問分野として1人で両方を習得するには相当な広がりを持つ。
では、どうすればいいか?
話は簡単だ。社会学者と政策学者が
手を組めばいい。社会学者が把握した社会的課題の問題性に対して、政策学者が手法のストックから適切な手法を展開し評価する。結構いい考えじゃないかと思うのだけれど、現実にはなかなかハードルが高い。
例えば、政策をやっている人間と社会学をやっている人間が出会う機会が少なかったり(所属学会が違うetc)、
何より社会科学では、複数の分野の人間によるコラボレーション研究は主流ではない。
比較的理想主義かつ楽観主義者なもので、
そんな理想を持ちつつ、ふらふら社会学会なんかでも発表したりしている(今年も
東北大行く予定です)ので、どこかでお目にかかった際には、社会学をやっている皆様もどうぞよろしくお願いします。

