諸事情により、SFCの教員が書いている地域活性、政策形成本をまとめ読み。具体的には以下のようなもの。
特に面白かったのは、上山先生らの『ミュージアムが都市を再生する』と渡辺先生の『アメリカン・コミュニティ』。
前者は地域活性本にありがちな、ただの事例紹介ではなく、経営やマネジメントの観点から、ダイナミックにミュージアムの機能を評価している。後者はアメリカのいくつかのコミュニティのフィールドワークをもとに「いまのアメリカ」の空気感を良く伝える。この本は(というか渡辺先生の前著『アフター・アメリカ』もそうだけど)、事例の選定と、理論とフィールドの配分が絶妙で、事例研究としてのみならず、読み物としてとても面白い。
この2冊から得られる教訓は、地域研究は、ただの事例紹介ではその分野に関係ある人間以外の興味をひくことができない。その壁を打破するためには、専門分野からアプローチすることと歴史や文脈、理論を用いてスケール感を導入することが重要になってくるのではないか、と思った。

