2008年10月アーカイブ

先日、電車での移動時に、どうしても最寄り駅の本屋でいい本がみつからず、幸徳秋水の『帝国主義』を手に取った。特に期待していたわけではないけど、これがなかなか面白い。

一言でまとめると、「理性」が重要視されるようになった19世紀末〜20世紀初頭の日本社会で、愛国心にもとづく軍国主義を土着的で、野蛮なものである、と批判する。現代から捉え直すと、近代日本の思想家は皆、とても戦略的なスタンスをとっているように思えるが、その例にもれず、幸徳秋水もその一人だ。

思想史は専門ではないけれども、幸徳秋水は「動乱期の社会主義思想家」というレッテルを張られているけれども、読んでみると一概にそうは言えないように思えた。というのも、彼が擁護しようとしたものは、帝国主義や軍国主義からこぼれ落ちる「弱者」で、社会主義はそのための手段に過ぎないように読めるからだ。思想や「〜主義」は、実践を擁護する手段だ、ということを、改めて確認。

今、創造力を活かす社会と地域活性に関して、いわゆる「一般向けの原稿」を書いている。

そうした商業出版には商業出版の書き方が求められ、それはいわゆる「学術論文」に求められるものとは、かなり異なっている。

以前、「セカンドライフを知っていますか?」(『専門図書館』2008年1月号p.59〜64, 井庭崇, 国友美千留と共著 http://www.jsla.or.jp/1/14/ST/227.html)という一般向けの原稿を書いたときもなかなか苦戦したが、今回は一人で書いていることもあり、編集者の方や多くの方から、いろいろとアドバイスをいただいている。

まともな書き手になるためには、この「書き分け」をうまくできるかが重要な分岐点だと直観している。その意味で言えば、今回の件は、それを実践的に学ばせていただく、良い機会だと言えそうだ。

昨日も、EcoSurfer代表の堀さんとビーチマネー・ショップのフィールドワークに行ってきました。その詳細はまた、EcoSurferのホームページに堀さんが掲載されることでしょう。

ところで、これで僕たちは、およそ50件のお店に伺ったことになります。僕たちは、「湘南を知る」ために、なるべく、おとずれたお店の商品を購入したり、時にはいただいたりして、実際に体験しています。そして、しばしば、全く新鮮な出会いに直面します。少し失礼な言い方になりますが、「こんな所に、こんなにうまいもの(や、すごいもの)があったのか!」ということです。

僕はニュータウン育ちということもあり、どちらかというと濃密な人間関係よりも、適度な距離感、知らないお店よりは定番的なお店を好む傾向があります。ですが、いわゆる「ローカルショップ」に、驚くべきクオリティを持っているお店があることに、ビーチマネーショップのフィールドワークをはじめてから気がつきました。

ただ、中には、素晴らしいクオリティを持つにも関わらず、広報や集客で苦戦しているお店があります。おこがましい言い方をすれば、そういったお店に何かお役にたてれば、という問題意識が、アクション・リサーチ(実際にコミットしつつ研究する、フィールド研究の手法の一つ)を採用する僕の問題意識です。

アクション・リサーチは、時に「観察者」が対象にコミットする点をして、「科学的ではない」という批判を受けることがあります。しかし、少し極端な言い方をすると、コミットしないなら、「地域活性研究」や「地域社会研究」をする意味などないのではないでしょうか? 他の分野の研究をしたほうがいい。少なくとも、僕には、現場にいながら、それをボーッと見てるだけ、というスタイルは向かないようです。

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レプラコーン@茅ヶ崎赤羽 photo by Naoya Hori from EcoSurfer


先日、SPACE DESIGN LAB.の件でお世話になっている、スペースオブファイブの社長の四十万さんと飲みにいった。

また、EcoSurfer代表の堀さんとは、ビーチマネーショップを訪ねるツアーをしながら、いろいろな話をする。

分野は違うが、二人とも驚くほど「オリジナル」なことをやっている。キャンパスで、いくらマネジメントの手法を学び、ケースメソッドで思考のトレーニングをしても、手持ちのリソースの有効活用はうまくなるかもしれないが、「オリジナル」には到達できない。

もちろんマネジメントは重要だし、学問には「巨人の肩に乗る」という言葉や、イノベーション≒新結合という理解すらある。もちろん、四十万さんや堀さんも、0から全てをつくったわけではない。いろいろな背景や前提から出発している。だけど、それは不可逆で、それらの条件を再現したとしても、「ひらめき」は再現できないだろう。そこにはある種の飛躍がある。

もちろん、全力で、その暗黙知を説明しようとするのが研究者の仕事ということは分かっている。しかし、最も重要なのは「オリジナル」をつくってしまうことで、全てはそこから始まっている。そのリスペクトを忘れないようにしたいと思う。

一昨日、EcoSurfer代表の堀さんとビーチマネーショップ・ツアーに行きました。

逗子、横須賀、横浜方面を回りました。横浜方面でも、活発にビーチマネーが使用されているお店があり驚きました。これで45店舗回りました。折り返し地点をすぎ、だいぶ先が見えてきました。

お店に直接足を運んでお話を伺う中で、「湘南らしさ」のようなものが少しずつ見えてきました。これを「学術的にどう表現するか」が、僕の目下の課題です。

次は21日に伺う予定です。
どうぞよろしくお願いします。

SPACE DESIGN LAB.のサイトが更新されました。とりあえず自己紹介が載っています。

http://www.sd-lab.jp/member.html

このラボから、いろいろなアウトプットを発信していく予定です。

フィールドワークなどで、いつもお世話になっているEcoSurfer代表の堀直也さんが明日、横浜ベンチャーポートの社会起業支援関連のセミナーに登壇されます。まだ、若干残席があるようですので、社会起業などに関心がある皆様は是非足を運んでみてください。

以下、その告知です。

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★ビーチマネーで湘南の海をキレイにしながら地域活性!(ソーシャルアントレプレナー テーマ別勉強会&しゃべり場 第4回)

開催日 2008年 10月14日(火)
開催時間 19:00 ~ 21:00

カリキュラム

1.先輩社会起業家を講師にお迎えしてのミニセミナー
2.講師、受講者、事務局も参加したしゃべり場
3.ネットワーク作りとマッチングにつながるミニ交流会

ミニセミナーテーマ

1.エコサーファーとは
2.湘南を活性化するビーチマネーの取り組み
3.エコサーファーとして起業したきっかけ

http://www.ventureport.jp/seminar/seminar_detail.php?type=0&id=246&no=1

宮古島で日本最大級の蝶、オオゴマダラを見つけました。現地にもPCを持っていっていたのですが、今日はひたすら原稿を書いています。週末の学会準備もしなければなりません。早くも、宮古島が懐かしく思われる今日この頃です。

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3泊4日で宮古島と那覇に行ってきました。那覇は何回も行ったことがあったのですが、初めての宮古島でした。手つかずのビーチや周辺の池間島や来間島などの離島も含めて、本島とは異なる美しい世界でした。

那覇はリピーター(5,6回目?)なのですが、初めて車を使わず足で回りました。特に牧志の公設市場は、地域活性の文脈からもいろいろと考えさせられる旅でした。

(写真は池間島にいた蝶)


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